バレリーは流産で子を失い、ずいぶん経ってガレージセールをしました。地元の木工職人のジェラルドはそこでベビーベッドを買いましたが、セールの背景を知りました。そして、そのベッドで子どもの形見の品を作ってあげようと思いました。翌週、彼は美しい長椅子を贈りました。「世の中捨てたもんじゃないわ」とバレリーは言いました。「こんな親切な人がいるのだから」

旧約聖書の人物、ナオミは夫と2人の息子を相次いで亡くし、跡継ぎも、養ってくれる人もいませんでした(ルツ1:1-5)。そこにボアズが現れました。嫁のルツが落ち穂拾いに出かけた畑の持ち主です。ボアズは、彼女が誰かと尋ね、身の上が分かると親切にしました(ルツ2:5-9)。ルツは驚き、「どうして私に親切にし、気遣ってくださるのですか」(10節)と尋ねました。彼は「あなたの夫が亡くなってから、あなたが姑にしたこと……について、私は詳しく話を聞いています」(11節)と答えました。

後にボアズはルツをめとり、ナオミの面倒を見ました(ルツ4章)。この夫婦はダビデの曾祖父母となり、その家系にイエスが生まれました。神はジェラルドやボアズを用いて悲しみを変容されました。私たちも願うなら、傷ついた人のための神の器になれます。主の思いやりと親切を映すことができます。