イギリス人アーティストのカースティ・マクラウドは「赤いドレスプロジェクト」を発案し、84枚のワインレッドのシルクの布が、13年間、世界を旅しました。各地でその布に300人以上の女性(と数人の男性)が自分たちの物語を刺しゅうし、それでドレスが仕立てられました。彼女たちの多くは、社会で差別されたり、貧困に苦しんだりしている人々です。

このドレスと同様、アロンとその子孫が着る装束も多くの熟練工によって作られました(出28:3)。この装束に関する神の命令には、イスラエルの物語を語るように、ニつの縞(しま)めのうの石にそれぞれ六つ、すなわち十二部族の名前を刻んで、それをエポデの肩当てに付けることが含まれていました。「主の前で、彼らの名が覚えられるように」するためです(12節)。長服、飾り帯、ターバンは、祭司が神に仕え人々の礼拝を導く時、彼らに「栄光と美」を与えました(40節)。

新約の時代に生きるキリスト者は皆、祭司であり信徒です。神に共に仕え、互いを礼拝に導きます(Ⅰペテ2:4-5、9)。イエスは私たちの大祭司です(ヘブ4:14)。私たちは祭司の特別な装束を着ていませんが、神の助けによって「深い慈愛の心、親切、謙遜、柔和、寛容を着」ています(コロ3:12)。