エチオピアに短期宣教旅行に出掛け、現地の伝道団体に合流した時のことです。苦境に陥りごみ集積場に小屋を建てて暮らす若者たちに福音を伝えに行きました。彼らと出会えて感謝です。私たちは主の御業を語り合い、励まし合い、共に祈りました。月の光のもとで、現地の青年の奏でるギターに合わせて、皆で賛美をしました。それは心震える聖なる体験でした。目下の状況は絶望的ですが、彼らは希望も喜びも失っていません。それをイエスの内に見いだすからです。

使徒の働き16章にも、湧き起こる賛美の様子が描かれています。それはピリピという都市の牢獄(ろうごく)で起こりました。使徒パウロとシラスがそこにいました。イエスを証しする伝道旅行の最中に、逮捕され、むち打たれ、投獄されたのです。しかし、彼らは落胆せず、むしろ牢の中で「祈りつつ、神を賛美する歌を」歌いました。「すると突然、大きな地震が起こり、牢獄の土台が揺れ動き、たちまち扉が全部開いて、すべての囚人の鎖が外れてしま」いました(25-26節)。

看守は自らの命を絶とうとしましたが、囚人たちが逃亡していないと知ると神を畏れました。そして、彼と彼の家族全員が救われたのです(27-34節)。

神は私たちの賛美を喜ばれます。幸せなときも、つらいときも、神を賛美し、礼拝しましょう。