私たち夫婦は、それぞれ学資ローンを抱えて大学を卒業しました。二人の借金を一本化する低金利のローンを地元の銀行に申し込みましたが、審査に通りませんでした。その地域での居住期間や就労期間が短すぎたのです。数日後、この一件を教会役員のミンに話すと、彼は「妻にも話をするよ」と言いました。

数時間後、ミンから電話がかかってきました。そして「私たち夫婦が、必要な額を無利息でお貸しするよ」と言ってくれました。私は何と言ったらよいか分からず「そんなお願いはできません」と応じると、ミンは「君はお願いしてないよ」と笑いました。そして親切にも、全額を融通してくれたのです。私たちが早期の返済のために最善を尽くしたのは言うまでもありません。

二人の気前の良さは神を愛するゆえに違いありません。「幸せなことよ。情け深く 人に貸し 自分に関わることを公正に扱う人は」(詩112:5)と、聖書は語ります。神を信頼する人は、全ての良いものの出所は神であると知っているので、心が「揺るが」ず「堅固」です(7-8節)。

神は私たちに対して物惜しみをされませんでした。いのちも赦(ゆる)しも下さいました。ですから、私たちも困っている人に、神の愛や自己資源を物惜しみせず、気前よく分かち合いましょう。