Month: 5月 2024

祈りは大切

私は「カード・ミニストリー・チーム」の一員です。毎週、色々な祈祷課題がやって来ます。「次の検査のために」「子どもたちが教会に戻りますように」「最近、妻を亡くしたデイブが慰められますように」などです。私たちは祈り、課題の送り主に手書きのカードを届けます。課題は山積み。我々の努力は大海の一滴のようです。そんな気持ちが変わったのは、デイブから心のこもった礼状が届いたからです。そこには、亡くなった妻に対する敬愛の言葉が記されていました。私は改めて、祈りの大切さを認識しました。

信頼できる創造主

メアリー・シェリーの小説『フランケンシュタイン』には「怪物」が登場します。しかし、この小説をよく読むと、作者の目的は、妄想から「怪物」を生み出したヴィクトル・フランケンシュタインこそが本当の「怪物」だと描くことだったのだろうと思います。知性ある生き物を作っておきながら、ヴィクトルは、その生き物と交わることをせず、幸福の希望さえ与えず、絶望した「怪物」が復讐(ふくしゅう)に燃えても当然の状況を作りました。「怪物」はヴィクトルに向かって「私の創造者。あなたは私を八つ裂きして、凱歌(がいか)をあげるんだ」と嘆くのです。

目に見えない戦い

みことばは、キリスト者には目に見えない霊の戦いがあると教えます。そして、その戦いに勝つための戦法も教えてくれます。 

神を信頼する。自分の罪深さを認め、神が無償で下さる救いを受け取るなら、私たちはキリストの義をまとって神の前に立てます(Ⅱコリント5:21)。

神に従い、悪魔に立ち向かう。私たちには敵を抑える力がキリストによって与られていますが(Ⅰヨハネ4:4)、神に従い、悪魔に抵抗することで初めて、その権威を行使できます。

サタンの策略を察知する。「サタンの策略を知らない」(Ⅱコリント2:11)と、丸め込まれて操られてしまいます。

神の武具を身につける。完全装備したローマ兵のように、霊の戦いに備える必要があります(エペソ6:11-18)。

真理の帯:私たちの第一の防衛線は、真実であることです。真理を曲げてはなりません。正義の胸当て:罪があると、悪魔の攻撃を受けやすくなります。キリストの義をいただいているのですから(Ⅱコリント5:21)、キリストの「義と聖」(Ⅰコリント1:30)を日常生活の中で実践しましょう。私たちの人生全般について神が語られることを信じるなら、信仰の盾が、誘惑の「火矢」を消してくれます(エペソ6:16)。私たちが疑い絶望するようにと敵は攻撃を仕掛けますが、救いのかぶと、すなわち「救いの望み」(Ⅰテサロニケ5:8)が守ってくれます。御霊の剣: 聖書は、悪魔に対する最強武器です(マタイ4:1-11)。

祈る。祈りは神への依存の表明です(エペソ6:18)。キリストの力、御霊の武具によって、私たちは勝利することができます。

私たちが戦う本当の相手は、人や組織といった目に見えるものではなく、目に見えない闇の支配と力です。キリストのために生きる毎日、どのように臨戦態勢を整えられるか考えましょう。
【このテーマは今月の以下のエッセーでも取り上げています。】
1日 イエスの権威
8日 開かれた目
15日 うそと真理
22日 信仰の切れ味

イエスの権威

息子ジェフは薬物依存から解放され、イエスを信じましたが、私はまだ不安でした。親として共に闘ってきましたが、息子の未来より過去の姿にとらわれてしまうときがあります。依存症患者の親は、再発を恐れます。ある日の家族団らん、私はジェフを脇へ呼んで言いました。「油断してはいけない。サタンは手ごわい」。すると息子は、「父さん、わかってるよ。サタンは強い。でも権威はないでしょ」