私たちは西アフリカの広大な星空の下でキャンプをしました。乾季にテントは不要ですが火は極めて重要です。父は「絶対に消してはいけない」と言って、たき火の世話をしました。ヒョウやヘビに周りをうろつかれては大変です。火が野生動物を遠ざけてくれるのです。父はガーナに派遣された宣教師で、あらゆることを教育の機会に変える達人で、キャンプも例外ではありませんでした。

神もキャンプを教育の場にされました。イスラエル人は、年に1度、「美しい木の実、なつめ椰子(やし)の葉と茂った木の大枝、また川辺の柳」(レビ23:40)で作った仮庵に1週間住むように定められていました。神は言われました。「イスラエルで生まれた者はみな仮庵に住まなければならない。これは、あなたがたの後の世代が、わたしがエジプトの地からイスラエルの子らを導き出したとき、彼らを仮庵に住まわせたことを知るためである」(42-43節)。また、「七日間、あなたがたの神、主の前で喜び楽しむ」のだとも言われました(40節)。これは祝祭でもあったのです。

あなたはキャンプが苦手かもしれませんが、イスラエル人が神の愛に思いをはせる喜ばしい行事として、神はこれを制度化されました。私たちは、祝祭の意味を忘れがちですが、それは、神の愛を思い出させてくれる嬉しい行事です。神は楽しいことも作ってくださったのです。