学校の皆が参加する昼食会でのことでした。リー教授は、清掃員のベンジーが遅れて来ると知ると、彼のためにバイキング料理を皿に盛り付けました。私たち神学生がお喋りしている間に、なくなりそうなデザートも一切れ取って、ココナツフレークをたっぷりかけました。この著名な神学者の行為には、神に対する溢れる愛と献身が如実に現れていました。その時の感動を、20年経った今でも、はっきりと覚えています。

使徒ヨハネにも多くの人を感動させた友人がいました。その人、ガイオは、神とみことばに忠実で、「真理のうちに歩んでい」(Ⅲヨハ1:3)ると評判でした。彼は巡回して宣教する人たちを、自分とはつながりがない人も含めて、もてなしていました(5節)。「彼らは教会の集まりで、あなたの愛について証ししました」(6節)とヨハネは書いています。ガイオの神に対する献身とキリスト者に対する親切は、福音のさらなる前進に貢献しました。

リー教授が私に、また、ガイオが当時の人たちに与えたインパクトは、他者の霊性の向上を促す主の器として、キリスト者の心を動かすように生きるべきだと教えてくれます。私たちの姿に他の信仰者が感化されるような誠実な生き方をしましょう。