ジュリーとリズは、カリフォルニアの沿岸でザトウクジラを見ようと、カヤックをこいでいました。ザトウクジラは海面近くで活動するので見つけやすいのです。ところが、自分たちの真下からクジラが現れたのですから、びっくりどころではありません。その様子をたまたま撮影した人の映像には、クジラの大きな口と小さなカヤックと人影が映っていました。彼女たちは少しの間、海に沈みましたが、無事でした。

この話は「大きな魚」にのみ込まれた旧約聖書のヨナの物語を想起させます(ヨナ1:17)。神は、ニネベに行って主の言葉を叫べとヨナに命じられましたが、彼は、神を拒んだニネベの民は神の赦(ゆる)しに値しない、と考えました。それで神の命に従わず、逃げ出し、船に乗りました。神は激しい嵐を起こし、ヨナは海に落とされました。

しかし、ヨナは自業自得の最悪の結果、つまり海で死ぬことから救われました。ヨナが神に「叫び求め」ると、神は「聞いてくださいました」(2:2)。自分は過ちを犯したと認めて、神は良いお方だと賛美すると、「主は魚に命じて、ヨナを陸地に吐き出させ」られたのです(10節)。

神の恩寵(おんちょう)によって、私たちも救われます。自分の罪を認め、イエスの犠牲が自分のためだと言い表すなら、私たちは、自業自得の滅びから救われ、イエスを通して新しい霊のいのちを頂きます。