子どもの頃に姉妹で夢中になった絵本を妹が見つけました。高齢の母は大喜びです。彼女は、クマが蜜を盗み、怒ったミツバチの群れに追いかけられる話、クマの滑稽(こっけい)さ、娘たちが笑い転げる様子をよく覚えていました。「ママ、子どもの頃、たくさん本を読んでくれてありがとう」。母は娘たちの幼少期とその後を知っています。大人になった今も、私たちのことをよく理解してくれています。しかし、神はそれ以上に私たちをご存じです。
神は「わたしを究め」(詩139:1)とダビデは語ります。愛の神は、私たちを調べて完全に理解しておられます。どんな考えを持っているか、その考えの背後にどんな理由や意味があるかもご存じです(2、4節)。全人格を知り尽くし、それを踏まえて助けてくださいます(2-5節)。あなたの嫌な部分を知りつつも背を向けず、救いの手を差し伸べてくださいます。
人に無視されたり、孤立したり、忘れられたりしても大丈夫。神が常に共にいて、何もかも理解してくださるのです(7-10節)。人には見せられない側面も、心の奥深くも、神はご存じです。ダビデのように自信をもって、こう言いましょう。「あなたは……わたしを知っておられる。……あなたはそこにもいまし 御手をもってわたしを導き 右の御手をもってわたしをとらえてくださる」と(1、10節)。
あなたをよくご存じの愛情深い神にどう励まされますか。どうやってこのお方を人と分かち合いますか。
神よ、誰よりも私を知り、私を愛されるお方よ。私の人生を支え導いてくださり感謝します。