讃美歌21 267番「ああベツレヘムよ」は、米国の牧師フィリップス・ブルックスがベツレヘムを訪れた感動をもとに作られました。彼は遠く離れた日曜学校の子どもたちに次のように書き送りました。「クリスマスイブに、イエスがお生まれになった場所に近いベツレヘムの古い教会にいました。神をたたえる賛美が教会全体に何時間も響いていました。その歌声の中に、救い主のお生まれになった素晴らしい夜を互いに告げ知らせている皆さんの声が聞こえるような気がしました」

彼は1868年、この感動を詩にしたため、教会の奏楽者が曲を付けました。「ああベツレヘムよ 小さな町。静かな夜空に またたく星。恐れに満ちた 闇のなかに 希望の光は 今日かがやく」。この歌は、南北戦争後の不安な世に静寂と平和を語りかけました。

マタイによる福音書2章は次のように語ります。「占星術の学者たちが東の方から」(1節)星を追ってベツレヘムにやってくると(ミカ5:2参照)、彼らはイエスを見つけて「喜びにあふれ」(マタ2:10)ました。

今日は、公現祭(学者たちがイエスを拝するために来訪したことを記念する日)です。救い主の降誕という栄光に満ちた知らせは、私たちにも必要です。「すべての罪を とりのぞく主」「心低くし 主を迎えよ、罪ある世界の 救い主を」。イエスは平和の君です。