ドラフト会議に向けて、アメリカンフットボールリーグ(NFL)の監督たちは、多大な時間をかけて新人選手の体力や技術を見極めます。その際、最下位で指名された選手には「ミスター・イレレバント」(適性のない人)というニックネームが与えられます。ブロック・パーディは、2022年、262番目に指名された「ミスター・イレレバント」で、そのシーズンでプレーできるとは思われていませんでした。しかし、彼は2年続けてチームをプレーオフに導く勝利に大きく貢献しました。実際、チームの幹部が選手の潜在能力を必ず見分けられるとは限りません。私たちとて同様です。

よく知られた旧約聖書の物語ですが、神は預言者サムエルをエッサイのもとに送られました。彼の息子の中からイスラエルの2代目の王を選ぶためです。サムエルは息子たちに会うと外見に惑わされました。しかし、神は「容姿や背の高さに目を向けるな」(サム上16:7)と戒められました。そして、長男でも最も背が高い息子でもなく、末っ子で最もらしくないダビデを選ばれました。そして、ダビデは、大王と呼ばれるイスラエルの王になったのです。

なぜ私たちは適正な評価ができないのでしょう。聖書は「人は目に映ることを見るが、主は心によって見る」(7節)と語ります。仕事のチームメイトや会の役員を選ぶ立場になったとき、神が認める資質に基づく人選ができるように、知恵を下さいと祈りましょう。