ジョアニーの夫は、妻と幼い子どもたちを捨てて、他の女の元に去りました。「時々、透明人間みたいって思う」。彼女の言葉は空しく響きました。「人生の最も良い時を彼にささげた。今では、私のことを見たり、時間を取って知ろうとする人もいないでしょう?」友人は気の毒に思うと答え、こう続けました。「私の父も私が6歳の時に出ていったからつらかった。特に母は。でも、ある夜、私を寝かしつけながら『神さまは決して目を閉じないよ』って言ったことを、決して忘れない。少し大きくなると、神は私を愛していて、常に、私が眠っている時でさえ、見守ってくれていることを教えようと思った、って説明してくれたのよ」

イスラエルの民がシナイ半島の砂漠をさまよっていた試練の時、神は次の言葉を民に言えとモーセに命じられました。「主があなたを祝福し、あなたを守られるように。主が御顔を向けてあなたを照らし あなたに恵みを与えられるように。主が御顔をあなたに向けて あなたに平安を賜るように」(民6:24-26)。これは祭司が民に告げるべき祝福の言葉でした。

自分を気に掛けたり、理解してくれたりする人などいないと思う人生の荒野でも、神は変わりません。神のご厚意、永遠の愛、その輝く御顔は常に、ご自分を慕う人に向けられています。つらくて神の存在を感じられなくても、神の目はあなたを捉えています。