ばかげた事件がきっかけで戦争になることがありますが、その最たるものは、菓子戦争かもしれません。フランスとメキシコの外交関係が緊張する中、メキシコ軍の一団が、メキシコ市のフランス人所有の菓子店に押し入り、商品を食べ尽くしたり、調理器具を壊したりしました。当時の込み入った事情に加え、挑発や非難の応酬が、菓子戦争と呼ばれる第一次メキシコ干渉戦争(1838-39年)の勃発につながり、300人以上の兵士が亡くなりました。一時の怒りにあおられて、何という悲劇でしょう。

結婚の破綻や友情の崩壊などの多くは、怒りを制御しきれなかったことに起因します。自己中心、パワーゲーム、誤解と不信、侮蔑と反撃などは、どれも愚かなことです。誤った認識や反応が、破壊的な怒りを誘発するのはよくあることです。一方、コヘレトの言葉は「気短に怒るな。怒りは愚者の胸に宿るもの」(7:9)と、知恵を語ります。

短気で怒りっぽいことは愚かです。神が、例えば「賢者の叱責」(5節)を通して、より良い道を提示しておられるのですから。知恵を追い求めることによって、私たちの心はキリストの平和に支配されるようになります(コロ3:15)。主の助けによって、私たちは賢く、寛容に生きることができます。