ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションでファッション心理学を教えているローズ・ターナー氏の研究は、服装が人の思考や行動、そして感情に与える影響についてです。衣服は身体に触れる「第二の皮膚」であり、その時々の自分の役割や状況に適切に対応できるように手助けをしてくれると言います。たとえば、ユニフォームを着ると仕事モードになり集中力が高まります。また、思い出の詰まった古い服は、緊張を強いられるときに、平常心を保つ力を与えてくれます。
身にまとうものがもたらす心理状態は、イエスの犠牲に関するイザヤの預言の本質を考えさせてくれます。イザヤは、御民が捕囚から解放され「とこしえの廃虚を建て直し 古い荒廃の跡を興す」(イザ61:4)日が必ず来ると保証します。そして、神が「救いの衣」(10節)をまとわせてくださると述べました。
イザヤの預言は、まずユダの人々のエルサレム帰還によって、さらにはイエスが私たちの罪を負い、主の十字架と復活によって、私たちが「神の義を得ることができた」(Ⅱコリ5:21)ことにより、完全に成就しました。神の義とは、キリストの犠牲を信じることで神と正しい関係を結ぶことを意味します。その時、私たちは己の罪による恥辱をまとってはいません。イエスのたえざる義という「第二の皮膚」のおかげで永遠の喜びを着ており、神はその姿をご覧になるのです。
あなたは毎日、どんな恥をかいていますか。自分が義の衣をまとっていることを忘れないために何をすればよいと思いますか。