アレクサンダー・マクリーンは、労働者階級の町、南ロンドン出身。18歳の時にウガンダの刑務所で死にゆく人の世話をし、見なかったことにはできない現実を見た、とテレビのドキュメンタリー番組で語っています。それはトイレ脇に放置された瀕死の老人でした。その人は数日後、彼に看取られ亡くなりました。マクリーンは、この経験に突き動かされ、帰国して法律を修めるとアフリカに戻り、受刑者の人権擁護を目的とした「ジャスティス・ディフェンダーズ」を設立しました。

世界には目を背けたくなる状況下で暮らす人が大勢いるのに、私たちはその現状を直視しようとしません。預言者エレミヤは、誰も目を向けてくれない、という現実に対し「道行く人よ……よく見よ。これほどの痛みがあったろうか」(哀1:12)と語りました。彼は自分を含む虐げられた同胞のために嘆き、「この地の捕われ人をだれかれなく……踏みにじったり……他人の権利を奪ったり……すれば 主は決してそれを見過ごしにはされない」(3:34-36)と述べました。そして「主は、決して あなたをいつまでも捨て置かれはしない」(31節)と希望を語り、「主よ、生死にかかわるこの争いを わたしに代わって争い、命を贖ってください」(58節)と嘆願しました。

見えない人たちは私たちの隣にいます。私たちの贖い主が、よく見なさい、神に力を頂いて行動しなさいと招いておられます。