Category  |  人に仕える

最後の招集

ジェームスは米軍のヘリコプターのパイロットとして20年間勤務した後、故郷に帰って教師となりました。しかしヘリコプターが大好きだったので、ドクターヘリのパイロットになって、かなりの年齢になるまで働きました。

人となった神

夫が1カ月間の出張に出発してほどなく、私は仕事と家事、育児をひとりでこなすやり繰りに圧倒されてしまいました。原稿の締め切りが迫っています。庭の芝刈り機が壊れました。学校の長期休暇で子どもたちは退屈しています。ひとりでどうすればいいのでしょう。

時間を惜しまない

最近、米国へ来たシリア人女性のリマは、片言の英語と身振り手振りで英語の家庭教師に辛い理由を話しました。大皿に盛りつけた手作りの郷土料理を持ち上げ、涙を流しながら「ある人が」と言い、ドアから居間、再びドアを指さし「ヒューッ」と言いました。家庭教師は理解しました。近くの教会の幾人かが、リマの家を訪問して届け物をする予定でしたが、来たのはひとりだけ。しかもその人は、届け物をするとすぐに出て行きました。とにかく責任は果たしたということでしょうが、リマたち家族は孤独で、ファティールを食べながら人と交わりたかったのです。

神の指の跡

リーゴン・スティーブンズは経験豊かな登山家で、兄のニックと登っていました。ふたりで北アメリカの最高峰マッキンリーに登頂したことがあります。ところが2008年1月、彼らはコロラドの山で雪崩に遭って滑落し、ニックは負傷、20歳のリーゴンは亡くなりました。後にリーゴンのサックから日記帳が見つかり、ニックはその内容に深く慰められました。そこには次のような内省と神に対する賛美がいくつも記されていました。「私は神の作品だ。神の名が刻まれている。しかし、未完成だ。実際、神はまだ造り始められたばかり…。私の上には神の指の跡がある。私は唯一無二の存在…。この人生には私にしかできない仕事がある。」

実地訓練

サイエンスキャンプの引率者として奉仕して欲しいと息子の先生に頼まれましたが、生徒たちの模範になれないと思ってちゅうちょしました。私は神のおかげで、息子を愛して育てることができましたが、他人のために用いられる器ではないと思っていたからです。しかし、神は時と共に人の心と人生を変えてくださる唯一のお方です。私は聖霊の促しによって、使徒パウロが信仰の実地訓練だとテモテを励ました言葉を思い出しました。

信仰、愛、希望

叔母のキャシーは父親(私の祖父)を自宅に引き取り、10年間、面倒を見ました。初めは家事をするだけでしたが、彼が弱ってくると介護者となりました。叔母の働きは、使徒パウロが「信仰の働き、愛の労苦、主イエス・キリストへの望みの忍耐」(Ⅰテサ1:3)とテサロニケの教会に書いている奉仕の現代版です。

寛大さを示す

友人のアーチィが休暇から戻ると、隣の家の人が庭に柵を立てていました。その柵はアーチィの庭に入り込んでいたので移動するよう交渉しました。しかし交渉は難航し、費用の半分を出すと提案しても、聞き入れてくれません。アーチィは隣人を訴えることもできましたが、結局、甘んじて受け入れました。神の寛大さを示すためです。アーチィは弱虫ではありません。強い人ですが、主にあって寛大であることを選んだのです。

神はご存じだ

アナは教会で悲しみを抱えた女性と知り合い、彼女の力になりたいと思いました。それで毎週待ち合わせて、話を聞いたり、祈ったりしていました。ところが、牧師はアナの行いを知らなかったので、その女性のケアにひとりの担当者をつけました。アナは牧師に認められたいと思っていたわけではありませんが、落ち込みました。 「私が何もしていなかったみたい」と私にこぼしていました。

ヘリコプターの種

私の子どもたちは幼い頃、落ちてくる「ヘリコプターの種」をキャッチして遊びました。それは近所の家にある銀葉楓の種ですが、形がヘリコプターのプロペラに似ていて、春の終わりになると、くるくると回りながら落ちてきます。地面に落ちて新たな木になるためです。