民族や系統を特定するDNA検査を数年前に受けてから、私は自分の先祖に興味を持つようになりました。私は亡父や母から数人の親族の話を聞けたことを感謝しています。自分がファミリーヒストリーの一部だと感じ、先祖の経験から学ぶことができると思いました。
一方、霊性のルーツについては、幸いなことにマタイによる福音書1章1-17節とルカによる福音書3章23-38節を参照できます。ここにはイエスの地上の家系図が記されており、それにより、イエスがメシアであり、アブラハムの直系子孫であると分かります。
また、アブラハムに対する約束を、神が誠実に守られたことも分かります。彼を多くの民の父にするという約束です(創17:1-8)。この約束の成就から約2千年後、マタイは「アブラハムの子ダビデの子、イエス・キリストの系図」(マタ1:1)と述べました。
聖書の系図には、イエスの祖先が生き生きと描かれています。ダビデ王のような王族もいれば大工ヨセフのような庶民もいます。マタイは5人の女性も記しています。タマル、バト・シェバ(ウリヤの妻)、ラハブ、ルツ(全員異邦人だったと考える学者もいます)。そしてマリアです。
自らの家系のことはよく知らなくても、神の家族の一員として、自分の霊の祖先については、聖書から学ぶことができます。神は、その人たちに何と誠実だったことでしょう。その事実に勇気づけられます。
なぜ自分の霊の祖先たちを知ることが大事なのでしょう。あなたはその人たちから何を学びますか。