
キリストに似た人
私が子どもの頃、アメリカ人の娯楽は野球でした。私も草野球に興じ、チーム名の入ったジャージを受け取った時は最高でした。私の背番号は9番。背番号は一人一人違いますが、同じユニホームを着れば、同じチームの選手だと分かります。

深夜の友
真夜中に「助けて!」と電話できる相手がいますか。以前、こう質問されて戸惑いました。迷惑と知りつつも頼れる友人を何人持っているでしょう。分からないと思いました。

神に支えられて
父が退院して在宅介護が始まりました。栄養補給の管につながれ、寝たきりで、24時間のケアが必要です。私は母の胃の手術の準備もあり、仕事ではくせ者の顧客に悩まされ、精神的に参っていました。ある日トイレで一人「父よ、助けてください。今日一日、そして明日も明後日も、生き抜く力を与えてください」と涙ながらに訴えました。

気付き、行動する
アレクサンダー・マクリーンは、労働者階級の町、南ロンドン出身。18歳の時にウガンダの刑務所で死にゆく人の世話をし、見なかったことにはできない現実を見た、とテレビのドキュメンタリー番組で語っています。それはトイレ脇に放置された瀕死の老人でした。その人は数日後、彼に看取られ亡くなりました。マクリーンは、この経験に突き動かされ、帰国して法律を修めるとアフリカに戻り、受刑者の人権擁護を目的とした「ジャスティス・ディフェンダーズ」を設立しました。
