米西海岸に住むアリダは2020年にDNA検査を受け、東海岸に住むある男性とかなりの確率で一致していると分かりました。その後、昔の新聞記事から、その男性は行方不明だったアリダの叔父のルイスだと判明しました。彼は1951年、6歳の時に公園で誘拐されて以来、行方不明でした。しかし、二人のDNA検査のおかげで、ルイスは、70年の時を経て、血のつながった親族と再会したのです。アリダは語ります。「私たちの話が世に出ることで、助けられる家族があるかもしれません。どうぞあきらめないで」

70年とは希望の灯を燃やし続けるには長い年月です。「バビロンの王に七十年の間仕える」(エレ25:11)と神に宣告された時、預言者エレミヤもユダの人々も、恐怖に震えたことでしょう。彼らは神に逆らい、「悪の道と悪事」(5節)から立ち返りませんでした。それ故に、「人の驚くところ、嘲(あざけ)るところ」(9節)となったのです。ユダの人々は、エレミヤ書の中で30回以上も反逆の罪を糾弾されています。70年は、気の遠くなるような年月かもしれません。しかし、神は、彼らと共にいる、そして、苦難の時代はいずれ終わる、と約束されました(29:10)。

困難の中にいると、その状況がずっと続くように感じます。神に対する私たちの信頼が揺らぐときでさえ、神の約束は変わりません。主の臨在と救いは私たちのものです(30:11)。神の御言葉に耳を傾け、期待して待つなら、希望を失うことはありません。