ビックは無期懲役となり、人生の空しさを慰問する人たちに打ち明けました。彼らは、イエスが心の空洞を埋められると言いましたが、それは絵空事のようでした。死んだのに今も生きているなど、ありえないと思いました。しかし、疑いながらも、ラジオで牧師の話を聴き、聖書を読み始めました。そして、神に「ご自分を現してください」と祈るようになると、やがて、不安や恐れが徐々に消えていきました。
彼は語ります。「私の肉体は、刑務所の中、二重にフェンスで囲まれたおりのような所に拘束されていました。しかし、精神は自由で、獅子の洞窟の中のダニエルのように、神に守られていました」。間もなく、彼はイエスを己の救い主としました。
ビックは、旧約聖書のダニエルの物語を読んだのです。ダニエルは、捕囚のユダヤ人で、王以外の神々に祈ることを三十日間禁じる勅命が出された後も、一日に三度、自らの神に祈ったため、獅子の洞窟に投げ込まれました(ダニ6:6-10)。これが陰謀だと気付いた王は、彼を救おうと尽力しましたが、力及ばず、断腸の思いで刑を執行しました。しかし、すべ治める神は、御力を現し、ダニエルを守られました。「王はたいそう喜」(24節)んだのです。
どんな状況でも、苦難の中でも、神はご自分を慕い求める人を決して見捨てられません。神を求める。それだけでよいのです。
どうすれば神に守られていると分かるでしょう。今日を生きる力と助けを、どのように神に求めますか。