寄稿者

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Adam R. Holz

Adam R. Holz

アダム・ホルツ氏は、ファミリーフォーカスの運営するメディア・レビューサイトPlugged Inの主任編集者です。Discipleship Journal誌の編集担当者としての奉仕経験もあります。NavPressから出版されたバイブルスタディ本「忙しさにかまけない」の著者でもあります。ホルツ氏の妻は、長老教会で按手を受けた牧師です。夫妻には、水泳、体操、演劇、ピアノ、デザートが大好きな3人の子どもがいます。ホルツ氏の趣味は、エレキギターです。

寄稿一覧 Adam R. Holz

パパ、どこにいるの

家の前で、娘からの電話です。「パパ、どこにいるの!」と慌てています。私は6時までに戻って演劇の練習に送っていくと言っていました。時間どおりです。なのに、娘は疑っています。私は「表だよ。パパを信用しなさい」と言いつつ、神は何度、私にそう言いたかっただろうと考えました。切羽詰まると、私も同様です。神を疑って「父よ、どこにおられるのですか」と心で叫びます。

くじけない

義理の父の喜寿のお祝いに家族が集まったとき、人生で学んだ一番大切なことは何かと尋ねた人がいました。彼の答えは「くじけない」でした。シンプルすぎると思われるかもしれませんが、彼は、手放しの楽観主義や積極思考を説いているのではありません。辛いことを踏み越え歩んだ80年近い人生です。くじけずに進むという決意は、漠然とした希望ではなく、彼の人生に働かれたキリストを土台としています。

誰が勝つか分かっている

私の上司は、ある大学のバスケットボールチームの大ファンです。その大学が全米選手権で優勝したので、部下のひとりがお祝いの メッセージを送りました。ところが、上司は決勝戦のビデオをまだ見ていなかったので、結果が分かってか、拍子抜けだと言いました。しかし、スコアが拮抗しても安心して見ていられるとも言いました。どちらが勝つか分かっていたからです。

犬とスプリンクラー

夏の朝、楽しい光景が裏の公園で繰り広げられます。6時半頃、 スプリンクラーが作動し、ほどなくブルドッグのフィフィが到着します。

もう逃げない

ニューメキシコ州アルバカーキで1983年7月18日に忽然と消えた空軍の大尉が、カリフォルニア州で発見されました。ニューヨークタイムズ紙によると、彼は仕事が嫌になって逃げたといいます。35年の逃亡生活。人生の半分近くを不安につきまとわれて過ごしたことでしょう。

イエスは知っておられる

息子が車の後部座席で「パパ、今、何時?」と尋ねました。「5時30分 だよ」と答えつつ、次に何が来るか分かっていました。案の定、やっ たという笑顔で「違うよ。5時28分だ」と言ったのです。親だからこそわかるという嬉しさがありました。

鏡に映る物

映画「ジュラシック・パーク」の中で、ジェフ・ゴールドブラム演じるマルコム博士が仲間とティラノサウルスから逃げる場面があります。車のバックミラーには牙をむく恐竜の顎が見え、すぐ上には「ミラーに映った物は見かけよりも近くにある」と警告があります。

ゆがんだ塔

嵐の影響で教会の尖塔がゆがんだと友人が言いました。危険なので、当然、教会はすぐに修理しましたが、そのみっともない姿に、ちょっと考えました。しばしば教会は、完璧な姿で行くべき場所だと思われます。自分の弱みを見せてよいとは思っていないでしょう。

新しいハート

父は胸が痛むと言って検査を受けると、動脈が3ヶ所で詰まっていました。それで2月14日にバイパス手術が予定されました。父は不安ながらも「バレンタインデーに新しいハートが手に入るのは、希望の印だ」と言いました。感謝なことに手術は成功し、血流が回復しました。