義理の父の喜寿のお祝いに家族が集まったとき、人生で学んだ一番大切なことは何かと尋ねた人がいました。彼の答えは「くじけない」でした。シンプルすぎると思われるかもしれませんが、彼は、手放しの楽観主義や積極思考を説いているのではありません。辛いことを踏み越え歩んだ80年近い人生です。くじけずに進むという決意は、漠然とした希望ではなく、彼の人生に働かれたキリストを土台としています。

聖書が語る忍耐、くじけないことは、人間の意志の力だけでは不可能です。そうできるのは神のおかげ。神がともにいて私たちを強め、私たちの人生に関する神の目的を達成させると何度も約束してくださったからです。神は預言者イザヤを通してイスラエルの民にも語られました。「恐れるな。わたしはあなたとともにいる。たじろぐな。わたしがあなたの神だから。わたしはあなたを強め、あなたを助け、わたしの義の右の手で、あなたを守る」(イザ41:10)。

イザヤは、希望の土台は神の品性だと語ります。神は良いお方だと知るなら恐れから解放されます。そして、天の御父にしがみつき、神が日々与えてくださる力、助け、慰め、支えを握りしめることができます。