印形
ある外国出身の人と知り合ったのですが、彼の上品な英語のアクセントと、小指にはめられた指輪が印象的でした。後に、それは単なる宝飾品ではないと教えられました。家系を示す家紋が刻まれていたのです。
聞くだけの人と行動する人
夜中、牧師をしている夫に電話がありました。一人暮らしの教会員が病院に搬送されたと言います。彼女は70歳代で、祈りの戦士でした。病気は重篤で、何も喉を通らず、歩くことも、目を開くこともできません。私たちは生死の淵をさまよう姉妹のために、神のあわれみと助けを祈りました。気がかりなのは、彼女の看病です。教会の人たちは即座に行動し、24時間体制のスケジュールを組んで交代で世話をしました。そればかりか、他の患者や見舞客、病院のスタッフにもキリストの愛を行動で示しました。
最高にお得!
どれだけあれば十分なのだろう…。人々が買い物に夢中になる日、私たちはそう自問します。アメリカでは感謝祭の翌日、多くの店がセールをして、「ブラック・フライデー」と呼ばれます。これが今、他の国にも広まっています。それは生活の苦しい人が、少ない予算で必要な物を入手するチャンスかもしれませんが、欲にかられて走り回るだけという場合も少なくありません。バーゲン商品の奪い合いで、乱闘になることもあります。
行動を伴った愛
我が家に泊めていた客に「ちょっとした洗濯物はありますか」と尋ねたところ、彼の目がパッと輝き、そばにいた娘さんに言いました。「汚れ物を出しなさい。エイミーさんが、私たちの洗濯物を洗ってくださるそうだ。」私は、ちょっとのつもりが大仕事になってしまったと気づきながら、微笑みました。
神の声を聞く
風邪とアレルギー疾患のために、水の中にいるかのように音がこもって聞こえません。そんな状況が数週間つづいたので、普段聞こえているありがたさを痛感しました。
キリストにあってひとつ
聖書を読んでいて名前の羅列のところに来ると、飛ばしてしまいたい、という誘惑にかられます。しかし、例えば、イエスの十二弟子のリストのように、キラリと光るものが隠れている場合もあります。岩という意味のペテロに改名されたシモン、漁師の兄弟ヤコブとヨハネ、裏切り者のイスカリオテのユダなどは馴染みの名前です。一方、このリストから見過ごされがちな事実は、取税人マタイと熱心党員シモンは、かつては敵同士だったという点です。
本当の宝
友人のお父さんの葬儀で、ある人が「あなたのお父さんに会うまでは、他人に仕えることを心から楽しめる人がいるとは思っていませんでした」と言いました。彼は人に仕え、笑顔と愛情を注ぎ、知らない人と友だちになることで、神の御国の建設に貢献していました。そして、愛という遺産を遺して亡くなりましたが、対照的だったのは、彼の姉です。彼女の遺産は物でした。彼女の老後の心配は、誰が先祖伝来の家宝や希少本を守ってくれるか、ということでした。
結婚式の準備完了
八歳になる娘が、「おなかすいたよぉ」と言いました。私は、「ごめんね、ママ食べるもの持ってないのよ。〇Xゲームをしようか」と答えました。私たちはもう一時間以上も、教会で花嫁の到着を待っていました。結婚式は正午に始まる予定でしたが、まだどれぐらい待たされるのでしょう。娘の機嫌が持つかしら、と私は心配でした。
神のスポークスマン
私はドキドキしながら電話が鳴るのを待っていました。これからラジオ番組のインタビューを受けるのです。司会者はどんな質問をするのでしょう。うまく答えられるでしょうか。私は祈りました。「主よ、私は書く方が得意なのです…でも、モーセと同じですよね。あなたが話すべき言葉をくださると信じなくてはいけませんよね。」