敵を打ち負かす
吠えたけるライオンは、昔から「百獣の王」と言われてきましたが、私たちが目にするライオンは、動物園の檻(おり)の中で無気力に寝そべるネコ科の動物です。このライオンは、食事も上げ膳据え膳なので、一日中何もしません。
最初の反応
夫のトムが病院に緊急搬送され、手術をすることになったとき、私は家族に次々と電話をかけました。姉夫妻がすぐに来てくれ、手術が終わるのを待ちながら、いっしょに祈ってくれました。トムの妹は、私の心配気な声を電話ごしに聞くと、「シンディー、いっしょに祈りましょう」と即座に言いました。私たちの集っている教会の牧師夫妻も病院に駆けつけてくれて、私たちのために祈ってくれました(ヤコ5:13-16)。
根付いている
祖母アタルヤの悪事について聞かされたとき、ヨアシュは驚いたことでしょう。アタルヤは王位を奪うため、ヨアシュの兄弟を謀殺しました。赤ん坊のヨアシュが難を免れたのは、叔父と叔母が6年間、彼を隠してくれたからでした(Ⅱ歴22:10-12)。自分を保護してくれた人たちの愛と教えを享受してヨアシュは成長し、秘密の策略によって、7歳にして王となりました。祖母は失脚したのです(23:12-15)。
壊れても美しい
娘が最近、さまざまな色の「シーグラス」のコレクションを見せてくれました。これは「ビーチグラス」とも呼ばれていて、陶器のかけらのこともありますが、多くの場合は壊れたガラス瓶のかけらです。元々は何らかの用途に用いられていたガラス瓶が、その後捨てられ、壊れてしまったのです。
見かけ倒し
ある日、娘が車にあった私の新しいサングラスをかけて、「お母さん、これはサングラスではなく、ただのファッション・グラスね」と言いました。そして、「似合うから買っちゃったんでしょう」とからかいました。そのとおり。娘は私のことをよく知っています。私は、UVカットがどうだとか、日よけになるか否かなど、まったく考えずに買いました。格好良くて似合うので気に入ったのです。
むかしむかし…
聖書はただのおとぎ話だという人がいます。少年が巨人を倒す物語、大魚に飲み込まれた男の物語、ノアが箱船を造る物語…。宗教は大切だと思っている人の中にも、これらの出来事は道徳を教える作り話だという人がいます。
毎日がイースター
幼稚園で教えている友だちが、子どもたちのかわいいおしゃべりを耳にしました。マリアがみんなにこう質問しました。「かみさまが大好きな人はだぁ~れ?」「は~い!」「ぼくも!」「わたしも!」するとビリーが言いました。「ぼくはイエスさまが好きだな。」「だけどイエスは死んじゃったよ」とケリーが反論します。しかし、ビリーは答えました。「そうさ。でも、イースターのたびに生き返るんだ。」
甘い香り
夫がシェービングクリームが無くなってきたと言うので、買って来てあげるわ、と応じました。すると夫は缶を見せながら、「これと同じものを買ってきてくれ。父さんがいつも使っていたんでね。僕もこの香りが好きなんだ」と言いました。私はにっこりしました。母に髪を洗ってもらっていたシャンプーの香りをかいで、子どもの頃をなつかしく思い出したことが、私にもあったからです。誰にでも忘れられない香りがあります。今は亡き愛する人たちの記憶を、香りが呼び起こすことがあります。
休息の時
私が飼っているゴールデン・レトリバーは、興奮しすぎると発作を起こします。ですから、落ち着いてもらわなくてはなりません。私たちは優しく犬を撫で、穏やかな声で「伏せ!」と指示して、寝転がらせようとします。ところが、「伏せ!」と言われると、犬は目をそらせて不満そうな様子を見せます。しかしついに、「あきらめた」とばかりに大きなため息をついて床に伏すのです。