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Dave Branon

Dave Branon

デイブ・ブラノン氏は、Discovery House Publishersの編集者です。これまでに、15 冊の著書を執筆しました。ブラノン氏と妻スーの趣味は、ローラーブレイドです。また、子どもや孫たちとの時間を大切にしています。

寄稿一覧 Dave Branon

ルースの物語

自分のことを話すとき、ルースは涙を浮かべます。80代半ばで外出もままならならず、教会でも目立つ存在ではありません。どこかに行くには誰かに送迎してもらわなくてはなりませんし、ひとり暮らしなので、他人に大きな影響を与える人とはいえません。

神の臨在の中で

聖書のみことば:Ⅰコリント15:50-58

死は勝利にのまれた—Ⅰコリント15:54

礼拝の参加者たちは「おどろくばかりの」の4番を歌っていましたが、私は一緒に歌えませんでした。その代わり、このジョン・ニュートンが作った歌詞を見つめて涙していました。「御国(みくに)につく朝、いよよ高くめぐみの御神(みかみ)を称えまつらん。」

17歳の娘メリッサはもうこの御国にいるのだ、という思いで、私の心はいっぱいでした。彼女は、ほんの数ヶ月前まで高校最後の年を楽しみにしていましたが、今はもう天国に行ってしまい、私たちが話したり歌ったりしかできない「永遠」を体験しています。

娘は2002年の春、交通事故で亡くなりました。それからというもの、天国は私たち家族にとって新しい意味を持っています。私たちの自慢の娘メリッサは、イエス・キリストを自らの救い主だと信じていましたので、今は天国にいます。パウロが言っているように「死は勝利にのまれ」(Ⅰコリ15:54)、天国は私たちにより身近なものになりました。神に祈るときは、その御前に私の娘がいると感じながらこの方と話すことができます。

天国の存在は、聖書が語るもっとも素晴らしい現実です。私たちの愛する人たちが、永遠に偉大な神を賛美しながら暮らしている場所です。それはすべて、驚くばかりのめぐみだからです。

クリスチャンは、最期でも「さようなら」とは言わない。

5020号室

ジェイ・バフトンは52歳、夫そして父であり、高校の教師で運動部のコーチでしたが、末期癌で入院していました。しかし、彼の部屋は希望の光を放つ灯台のようでした。看護師たちはジェイの人柄に引かれ、担当になりたがりました。勤務時間外にお見舞いに来る人さえいました。

外も中も新しく

数年前、出版社が大失敗をしました。ある本の改訂版を出版したとき、新しくなっていたのは表紙だけで、中身は古いままだったのです。

他の人を顧みる

ハイメは巨大な多国籍企業で働いています。新入社員の頃、社内で人が話しかけてきました。彼は相手の質問に答えると名前を尋ねました。すると「リッチです」とのこと。ハイメは「初めましてリッチ。それであなたの仕事は?」と尋ねました。すると彼は「この会社のオーナーです」と答えたのです。ハイメはハッとしました。この飾り気のない人が、世界有数の富豪のひとりでした。

新しい人

高校生のグループがジャマイカの老人ホームを慰問したとき、部屋の隅に寂しげな人がいました。障がいのために寝たきりで、彼の世界はベッドの上だけでした。

思慮深く用いる

聖書のみことば:創世記 1:27-31、2:8-15

地とそれに満ちているもの、世界とその中に住むものは主のものである。—詩篇24:1

神は私たちに「美しい世界」という素晴らしい恵みをくださいました。そして、多くの人たちが、この地球上の資源を消費しながら共に暮らしています。そこには、自然の美しさを損ない天然資源を枯渇させるという危険が、当然、存在しています。

私たちには、神がくださった自然の恵みや資源を用いる特権がありますが、同時に、この地球は神のものであるときちんと認識し、次の世代のために自然環境や資源を守る責任もあります。

創世記の中で、主はアダムに、地を守りなさい(創2:15)と命じておられますが、それは、私たちへの命令でもあります。主イエスがいつ戻って来られるかは分かりませんから、もし、私たちが、子どもや孫の世代のために残すべき資源に手をつけてしまうなら、神の財産の責任ある管理人とは言えません。

自然を守るといっても、ひとりでは何もできないと思うかもしれません。しかし、一人ひとりが努力をして力を合わせていくことは可能です。生活を簡素にして使いすぎや買いすぎを戒め、修理のできるものは修理して使い、リサイクルに協力しましょう。これらはすべて、神の財産を上手に管理することです。

神がしてくださったことに感謝を表し、私たちも神を愛していることを証するひとつの方法は、「地を守る」ことです。主が戻られる日まで、思慮深く地球を用いましょう。

神は世界を創造され、その管理を私たちに委ねてくださった。

怖くてたまらない

フェイスブックに「怖くてたまらない」と10代の女の子が投稿しました。彼女はもうすぐ遠い町の病院に入院して検査を受けます。健康状態が非常に悪く、医者がその原因を突きとめてくれることを不安の中で望んでいました。

仕えるためにいる

教会役員の任命式の中で、牧師と新役員たちは、教会員の見守る中、互いの足を洗いました。これは、教会の指導者は仕えるしもべである、という彼らの立場を象徴した儀式です。