日々の雑用
私が通った中高一貫校では、ラテン語が4年間必須でした。私たちの先生は反復練習を重視していて、一日に何度も「繰り返しは学習の母」と生徒たちに唱和させました。一方、私たちは「繰り返しは馬鹿げている」とこっそりつぶやいたものです。
険しい道
釣り仲間が、ある湖の話をしました。ここアイダホ州のジャグハンドル山北壁にあって、うわさによると、大きなカットスロートマスがいるといいます。彼は鉛筆でナプキンに地図を書いてくれました。
二頭の熊
何年も前、私たち夫婦は、ワシントン州のレーニア山に登ってキャンプをしました。ある日、夕暮れ時にテントに戻る途中、草の生えた平地で大きな雄熊二頭が殴り合っているのを見つけ、立ち止まって眺めました。近くにいた登山者に喧嘩の理由を尋ねると、「若い雌ですよ」という返事でした。
ぎりぎりまで
アイダホ州クナの南部に、地元の人が嫌う地下溶岩洞があります。私の知るかぎり唯一の開口部は大きく開いた穴で、暗闇へ急降下しています。数年前、そのギリギリの縁に立って中を見下ろしました。すると、穴に引き込まれそうな感じになってバランスを失うところでした。あまりの恐ろしさに心臓がドキドキして、そこを離れました。
夜の声
詩篇134篇は3節だけしかありませんが、小さいことが大きな意味をもつという証明書です。最初の2節は、夜ごとに神の家で仕える祭司たちへの訓戒です。聖所は暗くて、がらんとしています。これといったことは起こりません。少なくとも、起こりそうにありません。それでも祭司たちは、「聖所に向かってあなたがたの手を上げ、主をほめたたえよ」と促されます(2節)。3節は会衆の声です。夜の暗闇と孤独に、「天地を造られた主が、シオンからあなたを祝福されるように」と呼びかけます。
一歩近づく
数年前、友人と一緒にホイットニー山にのぼりました。この山は標高4,421mで、合衆国本土で最も高い山です。私たちは夕方になってベースキャンプになる地点に到着し、寝袋を広げて少し休み、翌朝、日の出と共に山頂を目指しました。ホイットニー山は技術を要しませんが、17キロ以上の登り坂がつづく体力勝負の山です。
最良の釣り場
数ヶ月前、マス釣り仲間のガスが亡くなりました。週末には、近くの湖で小さなボートに乗って、釣りをする姿をよく見かけたものです。先日、娘のハイジから手紙をもらいました。ガスが天国に行ってから、孫たちが天国の話をよくするそうです。6歳の孫息子はやっぱり釣りが大好きで、天国の「ひいじいちゃん」の様子について、「天国は本当にきれいなんだ。イエスさまがひいじいちゃんに最高の釣りの穴場を教えてくれるんだよ」と、夢見るように言うそうです。
鏡を差し出す
モーセはイスラエルの全会衆を集合させ、みんなで幕屋を作り始めようと言い、ベツァルエルには、装飾を作る仕事をするようにと告げました。彼が青銅の洗盤を作るときには、大切な自分の青銅の鏡を差し出すように言われた女性たちがいた、と聖書は記しています
静かな休息
少し前のことになりますが、私と息子のブライアンは友人のために、アイダホの人里離れた奥地の牧場まで農機具を運搬することになりました。しかし、牧場までトラックが入っていけるような道はありません。そこで、そこの運営を任されている若いラルフが、二頭のラバに引かせた小さな馬車に乗って、車道の終わるところまで迎えに来てくれました。