荷を軽くする
自転車の牽引力は大したものです。平均的な大人が専用のトレーラーを使うなら、(相当やる気を出す必要はありますが)自転車で130キロ程度の重さの荷物を引っ張り、時速約16キロで進むことができます。唯一の問題は、荷物が重ければ、速度が遅くなることです。260キロ程度の重さの重機や荷物を引っ張る場合は、時速約13キロになってしまいます。
救い主キリスト
リオデジャネイロの街を見下ろすように立つ、有名なキリスト像があります。このキリスト像は腕を伸ばしていて、その姿はまるで十字架のようです。ブラジルの建築家、エイトール・ダ・シウヴァ・コスタがデザインしました。彼は、この街の人が夜明けの薄光の中で、一日の始めにこのキリスト像を見るだろうこと、そして夕方には、沈みゆく太陽の円光を背景に、それを見るだろうことを心に描きました。
ふさを見よ
ベストセラー作家ハイム・ポトクの小説「選ばれしもの」の冒頭に、ニューヨークのユダヤ人が野球の試合をする場面があります。主人公のルーヴェン・マルターは、相手チームの選手のユニフォームに独特のふさ飾りがついていることに気づきます。選手のシャツの裾4隅に、長いロープ状のふさがついています。それは、旧約聖書の神の律法に厳格に従う、という象徴であるとルーヴェンは知っていました。
最も良いもの
礼拝中、数列前にいる赤ん坊に目が留まりました。赤ん坊は父親の肩から顔をのぞかせ、目を真ん丸にして不思議そうに会衆を見ていました。赤ん坊はにっこりしたり、よだれを垂らしたり、ぽっちゃりとした指をしゃぶりますが、なぜか自分の親指は探しても見つからない様子です。この可愛い赤ちゃんが気になって、牧師の語る声は遥か遠くに聞こえました。
理解できないとき
息子が中国語の授業を受けることになりました。授業の初日、持ち帰った教材を見て、びっくりしました。英語を母国語とする私にとって、漢字と音声の関連が理解できません。この言語は非常に複雑で、難解だと感じました。
賛美の力
ウィリー・メリック少年(9歳)は自宅の庭で誘拐され、数時間、犯人に車で連れ回されました。ウィリー少年は自分がどうなるか分からなかったのですが、「エブリー・プレイズ」(すべて賛美)というゴスペルを歌おうと思いました。彼が繰り返し歌っていると、犯人は神を冒瀆する言葉を吐き、「黙れ」と言いました。しかしついに車を止めて、ウィリーを無傷のままで釈放しました。
お急ぎください
夫を近くの駅まで送ったある日、電車の車掌が、乗り遅れた人がいないか確認する様子を目にしました。髪の濡れた女性が駐車場から電車に駆け込みました。黒いスーツの男性が、大股でホームを歩いて乗車しました。さらに、数人の乗客が全速力で走って、ぎりぎりセーフでした。車掌は忍耐強く、みんなを待っていました。
神の世界
息子が誕生日のプレゼントに世界地図を欲しがっていたので探していると、地域の特徴がイラストでカラフルに描かれたものを見つけました。パプアニューギニアの上には蝶が飛び、チリには山脈、南アフリカにはダイヤモンドが描かれていました。とても気に入りましたが、地図の下に「私たちの世界」と書かれていたのが気になりました。
まず、祈ること
息子にピアノの稽古をさせるときは、まず夫婦で神の助けを祈ってから始めます。なぜなら、親ふたりは全く楽器が弾けないからです。私たちは親子共々、スタッカートやレガートについて学んだり、ピアノの黒鍵をいつ使うのか習ったりしています。