寄稿者

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Leslie Koh

Leslie Koh

生まれも育ちもシンガポールのコー氏は、デイリーブレッド社に加わる前、シンガポール最大の新聞ザ・ストレイツタイムズのジャーナリストとして15年余り筆を取りました。悪い知らせがほとんどの新聞から良き知らせを伝えることに鞍替えできたのは大きな収穫だと言います。コー氏は、心を動かす良質の読み物こそ何よりも人の心に届くと信じています。コー氏の趣味は、食べること、旅行、ジョギング、そして執筆編集です。

寄稿一覧 Leslie Koh

神の御腕に抱かれて

歯医者のドリルの音で怖くなった5歳のサラは、椅子から逃げ出し、戻らないと言いました。医者は「分かった、分かった」とうなずきながら、父親のジェイソンに「お父さん、座ってください」と言いました。そして、「お父さんの膝の上に座ってごらん」と、サラを促しました。父の腕に抱かれて少女は安心し、完全にリラックスして治療を受けることができました。

神に仕える

英国のエリザベス女王の国葬が2022年9月に行われた時、1万人を超える兵士や警察官が警備にあたりました。個々の役割は特段のものではありませんが、彼らの多くはそれを最高の栄誉と思いました。ある兵士は、「女王陛下のために最後の務めを果たす機会」だと語りました。彼にとって、何をするかではなく、誰のためにするかが、職務の重要性を決定づけたのでした。

祈りによって愛す

ジョンは厄介な人でした。怒りっぽくて、要求が多く、横柄な態度が目立ちました。教会スタッフの仕事ぶりにケチをつけ、人に奉仕していないと文句ばかり言います。正直、好きになれない人でした。

神に覚えられている

ショーンは家庭というものをあまり知らずに育ちました。母親は亡くなり、父親は不在がちで、常に寂しく不安でした。しかし、近所の夫婦が助けてくれました。彼は家族の一員のように迎えられ、その家の子どもたちにも可愛がってもらいました。自分も愛されていると実感できたのは、彼らのおかげです。また、教会にも連れて行ってもらいました。ショーンは自信に満ちた若者に成長し、ユースリーダーの一人になっています。

未知のルート

誘いに乗るべきではなかったのです。私は外国にいて道を知りません。場所も距離も地形もです。その上、ブライアンは俊足です。無理についていって足を痛めるかもしれません。でも仕方ありません。彼を信頼する以外、打つ手はないのです。走り始めると不安が増しました。うっそうとした森のくねくね曲がったでこぼこ道です。しかし、感謝なことに、ブライアンは何度も振り返って私の様子を伺い、悪路の前には警告をくれました。

悲しみの中にある希望

ルイーズは皆を笑顔にするかわいく活発な女の子でしたが、5歳の時、珍しい病気で突然亡くなりました。それは、両親のデイデイとピーター、そして私たち同僚にとって大きなショックで、深く悲しみました。

平凡な日々の祝福

通勤電車になだれ込む人々を見ていると「憂うつな月曜日がやってきた」とため息が出ました。車両いっぱいの眠くて不機嫌そうな顔は、職場に行きたい人は一人としていないと思わせます。空いたスペースに割り込んだり、無理やり入って来る人がいたりすると、彼らは眉間にしわを寄せるのです。「ああ、また、平凡な1日が始まる」

イエスを信じて前進する

林をランニング中、近道を見つけようと別の道に入りました。迷子になったかと思って、向こうから来た人にこの道で大丈夫かと尋ねると、「大丈夫!」という答え。そして、けげんな面持ちの私を見て、こうつけ足しました。「心配ないよ。僕は間違ったルートは全部試した。でも大丈夫。それが走ることだから」

遠すぎない

ラジは少年時代にイエスを信じましたが、すぐに信仰を離れ、神と無縁の生活を送りました。ある時、やり直そうと教会に行きましたが、長年教会を離れていたととがめられただけでした。恥をかかされ、信仰を忘れた年月を後悔しました。そして、希望はもう無いかと思った時、シモン・ペテロの話を思い出しました(ルカ22:34、60-61)。イエスは、三度もご自分を否定したペテロを受け入れられたのです(ヨハ21:15-17)。