誘惑から目を離す
スタンリーは自由なので個人タクシーの運転手は性に合うと言います。始業・終業の決まりはなく、どこに行ったかを誰かに報告する義務もありません。ところが皮肉にも、それが最も難しい点だと言います。「だって、不倫しようと思えば簡単にできるから。毎日、いろいろな客を乗せるけれど、妻を含めて、僕の居場所を把握できる人はいないのだから」と。この誘惑に抗うことは容易ではなく、仲間の多くが屈してしまったと言います。「私が抑止できるのは、神が何と思われるか、妻がどれほど傷つくかと思うからだよ」と語ります。
神の定めた時
マグは海外旅行を楽しみにしていましたが、予定を確定する前に、いつも通り、祈りました。遊びの計画まで神に相談しなくても、と友人に言われましたが、彼女は全てを神に委ねるべきだと思っています。今回はキャンセルしなさい、と言われていると感じました。後になって、もし行っていたら、伝染病の大流行に巻き込まれていたと分かりました。彼女は、神が守ってくださったと思っています。
神に希望を託す
ジェレミーは、3年制の大学に入学して、学生寮の最も安い部屋を借りましたが、ひどい所でした。しかし、お金がないのですから、選択の余地はありません。「3年後には快適な実家に帰れるのですから、今は踏ん張ってここでの時間を最大限に活用します」と語りました。
神の主権
キャロルは、なぜこうも一度に起こるのか、と思いました。仕事が大変な中、娘が学校で足を骨折し、自分も感染症にかかりました。「一体、私が何をしたというの?」できることはただ、神の力を求めることでした。
ちょっとした方法で
がんになった時、イエスのもとに行く覚悟はできていたとエルシーは言います。しかし、回復しました。でも、動けなくなったのです。助かった目的は何だろうと思いました。そこで祈りました。「何ができるでしょう。お金も技術もなく、歩くことさえできません。神様、どうすれば、お役に立てるでしょう」と。
神の御腕に抱かれて
歯医者のドリルの音で怖くなった5歳のサラは、椅子から逃げ出し、戻らないと言いました。医者は「分かった、分かった」とうなずきながら、父親のジェイソンに「お父さん、座ってください」と言いました。そして、「お父さんの膝の上に座ってごらん」と、サラを促しました。父の腕に抱かれて少女は安心し、完全にリラックスして治療を受けることができました。
神に仕える
英国のエリザベス女王の国葬が2022年9月に行われた時、1万人を超える兵士や警察官が警備にあたりました。個々の役割は特段のものではありませんが、彼らの多くはそれを最高の栄誉と思いました。ある兵士は、「女王陛下のために最後の務めを果たす機会」だと語りました。彼にとって、何をするかではなく、誰のためにするかが、職務の重要性を決定づけたのでした。
祈りによって愛す
ジョンは厄介な人でした。怒りっぽくて、要求が多く、横柄な態度が目立ちました。教会スタッフの仕事ぶりにケチをつけ、人に奉仕していないと文句ばかり言います。正直、好きになれない人でした。
神に覚えられている
ショーンは家庭というものをあまり知らずに育ちました。母親は亡くなり、父親は不在がちで、常に寂しく不安でした。しかし、近所の夫婦が助けてくれました。彼は家族の一員のように迎えられ、その家の子どもたちにも可愛がってもらいました。自分も愛されていると実感できたのは、彼らのおかげです。また、教会にも連れて行ってもらいました。ショーンは自信に満ちた若者に成長し、ユースリーダーの一人になっています。