寄稿者

すべて見る
Leslie Koh

Leslie Koh

生まれも育ちもシンガポールのコー氏は、デイリーブレッド社に加わる前、シンガポール最大の新聞ザ・ストレイツタイムズのジャーナリストとして15年余り筆を取りました。悪い知らせがほとんどの新聞から良き知らせを伝えることに鞍替えできたのは大きな収穫だと言います。コー氏は、心を動かす良質の読み物こそ何よりも人の心に届くと信じています。コー氏の趣味は、食べること、旅行、ジョギング、そして執筆編集です。

寄稿一覧 Leslie Koh

悲しみの中にある希望

ルイーズは皆を笑顔にするかわいく活発な女の子でしたが、5歳の時、珍しい病気で突然亡くなりました。それは、両親のデイデイとピーター、そして私たち同僚にとって大きなショックで、深く悲しみました。

平凡な日々の祝福

通勤電車になだれ込む人々を見ていると「憂うつな月曜日がやってきた」とため息が出ました。車両いっぱいの眠くて不機嫌そうな顔は、職場に行きたい人は一人としていないと思わせます。空いたスペースに割り込んだり、無理やり入って来る人がいたりすると、彼らは眉間にしわを寄せるのです。「ああ、また、平凡な1日が始まる」

イエスを信じて前進する

林をランニング中、近道を見つけようと別の道に入りました。迷子になったかと思って、向こうから来た人にこの道で大丈夫かと尋ねると、「大丈夫!」という答え。そして、けげんな面持ちの私を見て、こうつけ足しました。「心配ないよ。僕は間違ったルートは全部試した。でも大丈夫。それが走ることだから」

遠すぎない

ラジは少年時代にイエスを信じましたが、すぐに信仰を離れ、神と無縁の生活を送りました。ある時、やり直そうと教会に行きましたが、長年教会を離れていたととがめられただけでした。恥をかかされ、信仰を忘れた年月を後悔しました。そして、希望はもう無いかと思った時、シモン・ペテロの話を思い出しました(ルカ22:34、60-61)。イエスは、三度もご自分を否定したペテロを受け入れられたのです(ヨハ21:15-17)。

それはしるしですか?

ピーターは失業した後、必死に祈り、ついに良い条件の内定をもらいました。専業主婦の妻と幼い子ども。自分が唯一の稼ぎ手です。友人たちは、祈りの答えだと言いました。ところが、その会社が怪しげな事業に投資し、汚職の嫌疑がかかっていると分かり、不安になりました。彼は結局、内定を辞退しました。苦渋の決断でしたが、「神のみこころは、私が正しく生きることのはず。今は神が必要を満たしてくださると信じるしかありません」と語りました。

あなたの役割、神の役割

部門の管理職に1年そこそこで抜てきされ、ジャニスは戸惑っていました。祈ると、昇進を受け入れるように神が促していると感じましたが、任に堪える実力があるのか不安です。彼女は「経験が浅いのに大丈夫ですか。失敗するのなら、なぜ、私をここに置いたのですか」と、神に尋ねました。

逃げる

合気道の入門クラスは発見の連続でした。攻撃された時は、まず逃げることを考えるといいます。「逃げられなかった時のみ、戦いなさい」と、師範が真顔で語るので、私は非常に驚きました。これほど高い自衛能力を持つ先生が、戦いから逃げろと言うのです。直観と相容れないとも思いましたが、最善の自衛は、戦い自体を避けることと説明されて納得しました。

駐車場のもめごと

ドライバーが2人、駐車場で声を荒げ、どちらが進路妨害したかでもめていました。悲しいことに、それは日曜日の教会の駐車場のできごとです。2人は、たった今、礼拝で、愛や赦し、忍耐のメッセージを聞いたはずです。それなのに、頭に血が上って、全部忘れてしまったかのようでした。

心機一転

中華系の家族は世界のあちこちで旧正月を祝います。通常は1月の下旬から2月の中旬あたりで、親族が集まります。正月前には、大掃除をし、つけを支払い、元旦には新調した服を着ます。それは、過去を清算して新しい一年を始めることを意識させてくれます。