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Leslie Koh

Leslie Koh

生まれも育ちもシンガポールのコー氏は、デイリーブレッド社に加わる前、シンガポール最大の新聞ザ・ストレイツタイムズのジャーナリストとして15年余り筆を取りました。悪い知らせがほとんどの新聞から良き知らせを伝えることに鞍替えできたのは大きな収穫だと言います。コー氏は、心を動かす良質の読み物こそ何よりも人の心に届くと信じています。コー氏の趣味は、食べること、旅行、ジョギング、そして執筆編集です。

寄稿一覧 Leslie Koh

まず神に聞く

結婚して間もない頃、妻の好みが分かりませんでした。週末は空けておいて欲しいのか、それとも、自分の友だちと出かけてよいのか、食事は家でゆっくりしたいのか、お洒落なレストランに行きたいのか、などです。あるとき、いっそのこと聞いてしまおうと、尋ねてみました。すると彼女は微笑みながら「どっちでもいいわよ。私のことを考えてくれただけで嬉しいわ」と言いました。

与える喜び

なぜか気だるい日が続いていました。週の終わりになって叔母が腎臓病と分かり、見舞いに行かなければと思いましたが、腰が重たいのです。けれども、何とか出かけていって、夕食をともにし、おしゃべりし、祈りました。1時間ほどで帰宅の途につきましたが、元気が戻ってきたと感じました。自分に焦点を向けるのではなく他の人のことを考えたことで、陰気な気分を抜け出せたのです。

フェアプレイ

東南アジア競技大会のシンガポール代表、マラソン選手アシュリー・リウは、自分が先頭にいるのはなぜだろうと思いました。何と強豪選手たちがコースを間違い、後方にいるではありませんか。リウは、そのままにすることもできましたが、スポーツマンシップに反すると思いました。これで勝っても実力ではありません。他の選手のミスのためではなく、誰より速く走って優勝したいのです。彼は自分の信念に基づいて速度を落とし、後続の選手たちを待ちました。

2重の約束

ルースは数年前にがんを患い、嚥下(えんげ)障害のために十分に食べられません。体力は著しく衰え、度重なる手術や治療のためにやつれて見えます。しかし彼女は、神を賛美しつづけます。彼女の強い信仰は変わることなく、その喜びは周りを明るくします。彼女は日々神に頼っています。そして、いつの日か必ず完治すると信じていました。彼女は癒されるように祈り、遅かれ早かれ、神が必ず応えてくださると信じています。なんという素晴らしい信仰でしょう。彼女の説明によると、揺るぎない信仰は確かな知識から来ると言います。神はみこころの時に約束を成就してくださるだけでなく、その日が来るまで、彼女を支えてくださると約束されているのです。

迷い出したが、見つけられ

義理の母が親戚と買い物に行って行方不明になったと聞いて慌てました。彼女は認知症で何をするか分かりません。その辺りにいるか、家に帰れると思って適当なバスに乗ってしまうか…最悪の事態を恐れて「神よ、見つけてください」と祈りながら捜しました。数時間後、彼女は何キロも先の路上で発見されました。本当に神のあわれみでした。そして数か月後、再び祝福されました。80歳でイエス・キリストを自らの救い主に迎えたのです。

皆を愛する

私は広い庭のある教会で礼拝をささげていますが、これは国土が縦40km横24㎞しかないシンガポールでは珍しいことです。少し前から外国人労働者が毎週日曜日、ここでピクニックをするようになりました。この状況に教会員の反応は様々でした。ゴミを散らかすと言って腹を立てる人もいました。一方、自分たちの方からわざわざ出て行かなくても在留外国人をもてなす機会が与えられたと考える人もいました。

やり直す人生

教会に招いたグループが、会衆賛美をリードしてくれました。主を愛する彼らの情熱は手に取るように分かります。私たちはとても感動しました。

神はご存じだ

アナは教会で悲しみを抱えた女性と知り合い、彼女の力になりたいと思いました。それで毎週待ち合わせて、話を聞いたり、祈ったりしていました。ところが、牧師はアナの行いを知らなかったので、その女性のケアにひとりの担当者をつけました。アナは牧師に認められたいと思っていたわけではありませんが、落ち込みました。 「私が何もしていなかったみたい」と私にこぼしていました。

生涯にわたる訓練

マラソンのトレーニングがうまくいきません。直近のレース結果は惨憺たるもので、半分近くを歩いたばかりか、座り込んでしまうことすらありました。私は入試に落ちた学生のようにがっかりしました。しかし気を取り直して、トレーニングの趣旨を思い出しました。これは合格したり成績を上げたりするための訓練ではありません。むしろ、何度も挑戦して持久力をつけるための訓練なのです。