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Mike Wittmer

Mike Wittmer

マイク・ウィトマー氏は、グランドラピッツ神学校の組織神学教授です。ウィトマー氏の著書には、「Heaven Is a Place on Earth, Don’t Stop Believing」「The Last Enemy」 (Discovery House)「Despite Doubt 」(Discovery House)「Becoming Worldly Saints」があります。ウィトマー氏と妻ジュリーには十代の子どもが3人あり、子育てに忙しくて趣味を楽しむ時間はないと言います。時間があるときは、クリーブランドのスポーツチームの応援、アジア料理を食べること、神学に関する執筆を楽しみます。

寄稿一覧 Mike Wittmer

母のように愛す

フアニータは甥に子どもの頃の話をしました。大恐慌の時代、彼女の貧しい家にはリンゴしかなく、父親が仕留めた野生動物は何でも食べました。父がリスを持ってくると、母は「リスの頭をちょうだい。それが食べたいの。一番上等な所よ」と言いました。しかし、フアニータは後年、リスの頭には肉がないと知りました。母は、それが珍味だというふりをしただけで、何も食べなかったのです。「それで子どもたちは、母の心配をせず、食べ物を余計にもらえたの」と彼女は語りました。

悪魔

ビクターは、ポルノは単に暇つぶしだし、友だちも見ているので、大したことではないと思ったのですが、間違いでした。神に対する罪で、妻を悲しませたからです。彼は二度と見ないと誓い、対策も立てましたが、「夫婦仲は戻るだろうか、神は赦してくれるだろうか」と悩んでいます。

心の診断

義父の膵臓がんは化学療法で1度は小さくなりましたが、再び成長し始めました。生死に関わる問題です。義父は「この治療を続けるべきでしょうか。それとも別の薬か放射線治療を試した方が良いでしょうか」と主治医に尋ねました。

小さい狐

カップホルダーが小さすぎたので、パイロットはお茶をコンソールの上に置いたところ、乱気流の揺れでカップが倒れ、コントロールパネルを濡らしてエンジンが停止しました。飛行機は別の空港に無事着陸しましたが、2か月後、他の航空会社でも同じことが起こりました。製造メーカーは、大惨事を引き起こしかねない小さな見落としがあったと気付きました。3億円以上もする飛行機のカップホルダーが小さすぎたのです。

生きとし生けるもの

ミシェル・グラントはビーバーの赤ちゃんをティンバーと名付け、野生に返す訓練をしていました。しかし、ある朝、ティンバーは戻りませんでした。探しても見つからず、後日、ビーバーの頭蓋骨を見つけたときは、ティンバーだと思って泣きました。

関係修復

エイモスは高圧的で自己主張が強く、ダニーは気弱で内向的でした。この2人の天才が、どういうわけか親友になり、10年間、苦楽を共にして研究しました。その研究は、後年ノーベル賞を受賞します。そんな未来を知る由もないダニーはエイモスの自分勝手さに疲れて絶縁を宣言しました。その3日後、エイモスは末期ガンで余命半年だと告げられたのです。ダニーは胸が張り裂けそうな思いで言いました。「僕たちは友人だ。君が何と言おうとも」

引き上げられる

航空母艦の見学で、戦闘機のパイロットの説明を聞きました。短い滑走路で離陸するには時速56キロの風が必要で、それを得るために船長は風に向かって舵を切る、とのことでした。追い風ではないのですかと尋ねると、「いいえ、向かい風です。それはジェット機が飛び立つ条件です」と答えました。

これこそ恵み

小説『レ・ミゼラブル』は、仮釈放中のジャン・バルジャンが、司教の銀の食器を盗むところから始まります。彼は捕らえられましたが、何と司教は、それは与えたものだと主張します。警察が去った後、司教は彼に「お前はもはや悪に属していない。善に属している」と語ります。

死によるいのち

カールのがんの治療には両肺の移植が必要でした。彼は新しい肺をくださいと祈りながら、違和感がありました。なぜなら、自分が生きるためには、誰かが死ななくてはならないからです。