ミシェル・グラントはビーバーの赤ちゃんをティンバーと名付け、野生に返す訓練をしていました。しかし、ある朝、ティンバーは戻りませんでした。探しても見つからず、後日、ビーバーの頭蓋骨を見つけたときは、ティンバーだと思って泣きました。

私も悲しみました。「単なるげっ歯類のこと」と片づけようとしたところで、やはり心が痛みます。神もそうです。神の愛は天より高く、地の上の小動物もいつくしまれます。主は人に被造物の世話をするように命じられました(創1:28)。神は、「人や獣を救ってくださ」り、「獣に また 鳴く烏の子に食物を与え」(詩36:6、147:9)られます。

ある日、ミシェルが近所の池に舟を浮かべていると、驚いたことにティンバーがいました。彼は、あるビーバーの家族の一員となって、2匹の子育てを助けていました。彼女のそばに寄ってきたので、「元気そうね、素敵な家族と一緒なのね」と言うと、クーと鳴き、尾で水を打って新しい母親の元に泳いでいきました。

ハッピー・エンドは嬉しくて、我が身のことならなおさらです。天の父は鳥を養われるように私たちの必要をまかなってくださいます(マタ6:25-26)。イエスは言われました。雀1羽でも「あなたがたの父の許しなしに地に落ちることはありません。……ですから恐れてはいけません。あなたがたは多くの雀よりも価値があるのです」(10:29-31)。