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Patricia Raybon

Patricia Raybon

パトリシア・レイボン氏は、デンバーポスト紙日曜版の元編集者、コロラド大学ボルダー校のジャーナリズム科元准教授です。現在は、神と人を愛するインスピレーションとなるような著書を手掛けています。彼女の目指すのは、恵みをもって信仰と人種問題に取り組むことです。みことばを愛し、世界各地の聖書翻訳プロジェクトにもかかわっています。数々の賞を受賞した著作には、"My First White Friend" "I Told the Mountain to Move"が含まれます。母であり妻であるレイボン氏は、夫ダンとコロラド州に暮らしています。レイボン氏の詳細は、patriciaraybon.comをご覧ください。(英語のみ)

寄稿一覧 Patricia Raybon

神の音楽を奏でる

アリアナ・アベラは、生まれつき手の十指がそろっておらず、癒着もしています。左足は無く、右足の指もそろっていません。音楽好きでリリックソプラノで歌い、スミス大学で政治学を専攻する予定でした。しかし、ある日、合唱団の指揮者に指名され、子どもの頃から隠そうとしていた手を人目にさらしました。その瞬間、彼女の将来が決まりました。教会の聖歌隊を経て、今は大学の合唱団の指揮者です。「先生方が、私にある何かを見つけてくださいました」と語ります。

私たちの助け主

トライアスロン大会の競泳の海で、パニックになった選手を救助するため、カヤックが出動しました。救援者は「ボートの真ん中をつかまないで!」と叫びます。その行為が転覆につながるからです。彼女は選手たちをカヤックの船首や船尾に誘導し、救命具をつかませて救助します。

希望の花

フィラデルフィア市の雑草だらけの空き地を整備して花や樹木を植えて明るくすると、近隣の住民、特に経済的に苦しい人たちの心に良い影響を与えたといいます。ペンシルベニア大学医学大学院の准教授、ユージニア・サウス博士は、「緑地が心の健康に良い影響をもたらすと分かってきました。特に貧しい地域に住む人々にとって緑地は重要です」と述べています。

輝く光

祈りを教える5週間の講座を教会に頼まれましたが、期待に応えられるか、好感を持たれるか不安でした。それでカリキュラムやスライド、資料などを完璧にしようと力んでいましたが、自分から参加を呼びかけることはしませんでした。

見上げよう!

映像作家のワイリー・オーバーストリートが、高性能の望遠鏡を使って月のライブ映像を通行人たちに見せると、大きな映像に驚いた人々の畏敬のささやきが聞こえます。彼は、あのような素晴らしい光景を見ると「人間を超える大きな存在があるのではないかと不思議な感覚に満たされる」と語ります。

単純なお願い

網膜剥離は治らないと言われ、15年間、目が見えず、点字を習い、杖と盲導犬に支えられていたモンタナ州のある女性の人生は、夫が別の眼科医に尋ねた単純な質問で変えられました。「妻を助けられませんか」。再診の結果、女性の症状は網膜剥離ではなく一般的な白内障だったと分かりました。右目を手術し、翌日眼帯が取れると、視力は戻っていました。その後、左目も手術で癒されました。

蜜よりも甘く

演題は人種問題でしたが講師は冷静でした。大勢の前で大胆に語りましたが、暖かく謙虚な姿勢と穏やかな言葉やユーモアでピリピリした会場の空気は一挙に和らぎ、聴衆の笑い声も聞こえました。物議をかもす話題をどのように解決していくかを、感情的にならず、攻撃的な言葉を用いず述べること。そうです。不快な問題を情け深く取り扱うことが大切なのです。

必要を満たす世界

午前2時、マダガスカル沿岸のとある村。ナディアは、浅瀬にロープを張った養殖場にナマコを「収穫」するために入ります。早起きは問題ではありません。養殖を始める前は仕事がなく、生活は大変だったそうです。しかし、「海と共に生きる」という海洋環境保護プロジェクトにかかわって、収入が増え、生活が安定しました。彼女は、このプロジェクトを神に感謝していると語ります。

嘆きから賛美へ

チャリティーイベントで、子どもたちは自分にぴったりの好みの色のジャケットやコートを嬉しそうに探していました。主催者によると、新しい上着は子どもたちに自信も与えるそうです。友だち関係が良くなり、冬場の不登校も減るそうです。