本当の自分
両親の古いアルバムには、ある少年の写真があります。丸顔でそばかすがあり、直毛です。アニメが好きで、アボカドが嫌いで、ポップグループABBAのレコードを持っています。そのアルバムには、10代の若者の写真もあります。面長でそばかすはなく、癖毛です。アボカドと映画が好きで、ABBAは聴きません。ふたりはあまり似ていません。科学的にも、皮膚や歯、血液や骨すべてが異なる細胞で形成されています。しかし、どちらも私なのです。人は一生を通して変化します。何が本当の私なのでしょう。
罪悪感と赦し
文化人類学者のドナルド・ブラウンの著書『ヒューマン・ユニヴァーサルズ』には、文化を超えた人間の共通点が400以上挙げられています。例えば、玩具、ジョーク、ダンス、ことわざなどがある、蛇を恐れる、物を紐でくくることなどです。また、どの文化にも善悪の概念があり、気前のよいこと、約束を守ることを善とし、卑怯、意地悪、殺人を悪としているといいます。人には良心が備わっているのです。
自然に目を留める
友人とお気に入りのハイキングコースに行きました。吹きさらしの丘を登り、花咲く野原を横切り、そびえ立つ針葉樹の林に入ってから、谷間に降りて行きました。空には雲が浮かび、小川が流れています。聞こえるのは鳥のさえずりだけでした。私たちは15分ほど静かに立ち尽くし、すべてを満喫しました。
まずは乳から
現在の英国は、7世紀、多くの王国に分かれて争っていました。ノーザンブリア王国のオズワルド王はイエスの信者になり、自国民を導くためにコーマンという宣教師を迎えました。しかし、コーマンは、人々が頑固で野蛮で、彼の説教に興味を示さないと言い、苛立って去りました。
やっかいな人々
有名人は理不尽なことを言われたりしますが、英国のテレビ番組の司会者、歴史学者のルーシー・ウォースリーも例外ではありません。彼女には軽い言語障害があって「r」の音が「w」のように聞こえます。あるとき「その話し方を何とかして欲しい。イライラして番組を最後まで見ていられない。ダレンより」とコメントされました。こんな無神経な批判をされると、辛辣な反撃をする人もいるでしょうが、ルーシーは違いました。「ダレンさん、ネットの匿名性を使って面と向かっては言わない発言をされましたね。失礼な言葉を再考してください。ルーシー」と返しました。彼女の賢い返答は、良い効果を生みました。ダレンは謝罪して二度とこのような失礼はしないと約束しました。
スラムの歌
南米パラグアイのカテウラはスラムです。人々は貧しく、ゴミ捨て場から拾ってきたもので生計を立てています。ところが、ここから美しいものが誕生しました。オーケストラです。
恐怖に立ち向かう
ウォーレンは牧師として小さな町に赴任し、教会運営は順調に進んでいました。ところが、突然、地域の住民のひとりがウォーレンの反社会的な行為をでっち上げ、地元の新聞社に持ち込みました。同様の内容のチラシも印刷し、全戸に郵送するといいます。彼は妻と懸命に祈りました。もし、皆がこの嘘を信じたなら、彼らの人生はおしまいです。
忙殺される
近所のホームセンターの売り場には緑色の大きなボタンが設置されています。店員を呼ぶボタンですが、押すとタイマーが作動し、 1分以内に誰も来ないと商品の値引きをしてもらえます。
未知の未来へ漕ぎ出す
ニューヨークのタイムズスクエアのボールドロップ、ビッグベンが鳴り響くロンドンのカウントダウン、シドニーのハーバーブリッジを彩る壮大な花火など、年越しイベントは、新年のワクワク感を盛り上げます。新しい出会いや飛躍のチャンスが待っているかもしれません。または、波乱含みの一年かもしれません。