賢明な助言
パリのノートルダム大聖堂で、2019年4月15日、火災が発生し、尖塔が焼けて崩落しました。次の懸念は鐘楼です。巨大な鐘を支える木製の枠が焼け落ちると連鎖的な崩落を招き、大聖堂全体が焼失するかもしれません。
本当の幸福
コルドバ(スペイン)を10世紀に支配したアブド・アッラフマーン3世は、50年間「臣民に慕われ、敵に恐れられ、同盟者に敬われ」た成功の後、奥深い人生の見解を語りました。彼は、富や名誉、権力や快楽を享受した己の特権を認め、その間、彼が純粋に幸福を感じた日数を数えたところ、それはたった14日でした。何という現実でしょう。
フレッシュスタート効果
ブリオニアは30歳の誕生日、好きではない営業の仕事を続けている自分に嫌気が差し、新しい仕事を探そうと決心しました。デビッドは、大晦日に鏡を見て、減量すると誓いました。ジェームズは、先月もカッとなってキレてしまったので、今月こそキレないように頑張ろうと自分に言い聞かせました。
クリスマスの子
想像してください。種から森を造ったお方が、ご自分の生命を胎芽から始めました。満天の星を造ったお方が、人の胎に入り、超音波画像の小さな豆粒で始まる存在になりました。神であるイエスが「ご自分を無に」(ピリ2:6-7)されました。なんという驚きでしょう。
私は手
ハイシャは2000年に失明しました。ウェンチは子どもの時、両腕を失くしました。しかし、二人は障害を乗り超える方法を見つけました。「僕は彼の手で、彼は僕の目だ」とハイシャは語ります。
良い知らせ
ヒトラーの統治が欧州に広がる1941年、小説家スタインベックは、執筆の依頼を受けて『月は沈みぬ』を書きました。これは悪辣な侵略者と闘う平和な国の人々の物語で、地下組織で印刷され、占領された国々で密かに拡散されました。援軍の到着を信じて、小説の登場人物たちのように自由のための闘争をつづけることを鼓舞したのです。スタインベックはこの小説を通して、ナチス支配下の人々に解放は近いという良い知らせを届けました。
苦難の目的
ある教会に招かれて礼拝メッセージを取り次いだ後、ひとりの女性の言葉にあぜんとしました。「先生の話によれば、私は悪くないのですか。持病のために祈り、断食し、罪を告白し、言われたことはすべてやったつもりです。でも癒やされなかったので、自分のせいだと思っていました」。私は悲しくなりました。この人は、問題の解決に対する信仰の処方箋を与えられ、それが功を奏しないのは自分のせいだと自分を責めてきました。それが間違っていることは大昔に証明されているのに、です。
犠牲を払うとき
コロナ禍の初期、2020年2月の新聞のコラムにドキッとしました。あなたは赤の他人が病気にならないために、自ら進んで生活様式を変え、旅行や外食、ショッピングを自粛しますかと問いかけ、「これは単なる医療の問題ではなく、自分のことより他人のことを優先できるかという問題だ」と述べていました。突然、美徳というものが紙面を飾ったのです。
限りないお方
ショッピングモールのフードコートで、ハンバーガーをかじっていました。仕事の締め切りが迫り、あせって身体が硬くなっているのが分かります。そんな私の脇を、各々のやるべきことに向かう人たちが足早に通り過ぎていきます。「時間、体力、能力、どれも限りがある。みんなギリギリだ」と思いました。やることの優先順位をメモしておこうとペンを取り出そうとして、ふと、別のことが心に浮かびました。どんなことも難なく成就させる、限りないお方のことです。