小さな嘘と子猫
生まれたての子猫のベッドから4歳の息子が飛びのいたので、ママは「触ったの?」と尋ねました。猫を触ってはダメだと言ってあったからです。「触ってない!」と真顔で答えるので、ママは別の質問をしました。「柔らかかった?」すると息子は「うん、黒いのがミャーって鳴いたよ」と白状しました。
疑いの死
トマスと言えば「疑った人」になりますが(ヨハ20:24-29)、その見方は偏っていないでしょうか。私たち自身、処刑された 「先生」がよみがえったと聞いて、信じられるでしょうか。
お呼ばれ
お気に入りの服を着て、4歳のアッシャーは嬉しそうでした。それは、ワニが頭に噛みついたかに見えるフードのついたパーカーです。ママは、久しぶりに友人宅を訪れるのだから、きちんとした服装をさせたいと思っていました。それで、「その服はお呼ばれにふさわしいかしら…」と言うと、彼は自信たっぷりに「もちろん!」と応じました。アッシャーは、それを着ていくと決めていました。
罪ある人間そのもの
英国の作家イーヴリン•ウォーは、言葉づかいの悪さで人柄が分かるような人でした。やがてキリスト者になりますが戦いは続き、ある日、「そんな態度でクリスチャンだと言えるのですか」と言われました。すると彼は、「私はひどいかもしれません。でも、信仰がなければ、人間以下だったでしょう」と答えました。
増殖された愛
カレンが集っている教会で、ALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断された女性がいました。この病気は神経と筋肉を侵し、やがては全身を麻痺させます。彼女の医療保険は、自宅介護をカバーしません。彼女の夫は、病気の妻を施設に入れなければならないなんて耐えられないと言いました。
個人的な話
ニューヨークの教会の外に、キリスト降誕を人形で再現した展示がありました。その飼い葉おけの中に、新生児が入れられているのが見つかりました。困窮した母親が赤ちゃんを暖かく包んで、助けてもらえそうな所に置いたのです。彼女を非難することもできますが、この子に生きるチャンスが与えられていたことを、神に感謝したいと思います。というのも、私自身が養子で、自分の出生について何も知らないからです。
お金
若かった頃、仕事というより神の召しを感じて働いていたのに、別の会社から声をかけられたことがありました。その会社に移れば給料は格段に上がり、家族に経済的な恩恵を享受させられることは確実でした。しかし問題は、今の仕事が大好きで召命を感じていたので、転職について考えたことは無かったのです。ただ、お金が…。
夜空を見る
家庭や仕事の問題に悩んでいたマットは、春の夕暮れの風に誘われて散歩に出かけました。空の色が青から黒に変わる頃、沼地に霧が立ち込めます。星が見え始めたのは、東の空に満月が顔を出す前触れです。これはマットにとって、神を感じる時間でした。彼は思いました。「神はそこにおられる。だから大丈夫だ。」
しるしと気持ち
知り合いの青年は、しるしをくださいといつも神に求めます。それは必ずしも悪いとは言えませんが、彼の場合は、自分の気持ちがオーケーかどうかをしるしによって確かめたいのです。例えば「神さま、○○をしても良いですか。もし良いなら、○○が起こるようにしてください。そうすれば、あなたのみこころが分かりますから」と祈ります。彼は今、これで困った状況にいます。彼の気持ちは、○○ならばと祈ったしるしによって別れた女性とやり直すことなのですが、彼女の方は、それは神のみこころではないと堅く信じています。