寄稿者

すべて見る
Tim Gustafson

Tim Gustafson

ティム・グスタフソン氏は、「デイリーブレッド」と「Our Daily Journey」のライター、そして「探求の書シリーズ」の編集者として主に仕えています。宣教師の養子としてガーナで育ったので、欧米の生活を全く別の視点で見ることができます。ティムと妻リサとの間には、ひとりの娘と7人の息子がいます。大好きな聖書のみことばは、「みなしごの父、やもめのさばき人は 聖なる住まいにおられる神。神は孤独な者を家に住まわせ、捕らわれ人を導き出して栄えさせられる」(詩篇68:5-6)ですが、それは驚くに値しないかもしれません。

寄稿一覧 Tim Gustafson

高慢が本性

友人が共通の知り合いを評して、「自分が特別だと自惚れている」と言いました。高慢な心が見え隠れしていたからです。ほどなく、その人の不祥事が発覚して、残念に思いました。てんぐになって良いことなどありません。しかし、誰もが犯しがちな過ちです。

果物がある

シングルマザーが必死で家計のやり繰りをしていました。小さな台所に空っぽのかごがありました。彼女はため息をついて、 「せめて果物でもあれば、少しは豊かな気持ちになれるのに」と言いました。3歳の娘が、その言葉を聞いていました。

ティッシュの箱

手術室の待合に座って思い巡らしていました。ほんの少し前ここに来たときは、たったひとりの弟が脳死だと言われました。そして今日、妻が手術を受けているのです。私は知らせを待ちながら、妻に長い手紙を書きました。周囲はざわざわしていましたが、神の静かな声を聞こうと、私は耳を澄ませていました。

完璧という呪縛

医師のブライアンは、ミスは許されないという姿勢で治療にあたってきました。しかし、入院は不要と判断した患者が一日も経たずに再搬送され、翌日亡くなりました。彼は打ちのめされ、今度こそ完璧にと努めましたが、完璧は不可能と学んだだけでした。

不格好な英雄たち

アメリカで英雄とされてきた西部のガンマン、ワイアット・アープとドク・ホリデイは、実は無気力な怠け者だったという本が最近出版されました。著者はインタビューで、実際のアープは「生涯、大したことは何もしなかった」と語りました。彼らは小説や映画で英雄とされてきましたが、歴史の資料を見ていくとそうではなかったのです。

ジェス、パンを焼く

母親が仕事に行く支度を始めたので、4歳の娘ジェスもまた「仕事」に取りかかりました。買ったばかりのコンベヤー式トースターから、食パンがぐるっと回りながらトーストされて出てくる様はジェスをとりこにしました。数分後、テーブルには1斤半分のトーストと、「上手に焼けたでしょう!」と得意げに叫ぶ少女の姿がありました。

好奇心旺盛な女の子が食パンをトーストに変えるのは奇跡ではありませんが、イエスが男の子の5つのパンと2匹の魚を数千人分の食事に変えられたから大変です。丘の中腹にいた群集は、これは奇跡だと騒いでイエスを王にしようとしました(ヨハ6:1-15)。

神の国は当然、この世のものではないので(ヨハ18:36)、イエスはその場を立ち去られました。そして翌日、群集に見つけられると、彼らの不純な動機を指摘して「あなたがたがわたしを捜しているのは、しるしを見たからではなく、パンを食べて満腹したからです」と言われました(6:26)。彼らは、王なるイエスが自分たちの腹を満たし、ローマから自由にしてくれると勘違いしていました。一方、イエスは、 「なくなる食物のためではなく、いつまでも保ち、永遠のいのちに至る食物のために働きなさい」と助言されました(27節)。

世俗の考えに縛られていると、イエスを自分の目的を果たす手段のひとつにしてしまいます。しかし、実はイエスは、いのちのパンそのものです。

ウェブ利用上の知恵

多くのウェブサイトには読者の感想や意見を書き込む場所がありますが、どれほど評価の高いサイトであっても、悪意ある暴言や根拠のない侮辱、失礼な投稿をする人はいるものです。

取り換える

ジェンはテラスに座り、自分は本を書くべきだろうか、と自問していました。ブログを書いたり講演をしたりしてきましたが、神がもっと求めておられるかもしれないと、怖れつつも感じていました。 「本はみこころですか」と神の導きを求めました。

ゆっくり歩む

カレブは神経系の病気で、一時は寝たきりになりました。何か月もかけて徐々に回復し、医師から通学許可が出たものの、おぼつかない足取りでそろそろと歩くのがやっとでした。