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何でもやる

自称「天才」が、世界の恐怖や腐敗、無知や貧困についてわめきちらし、この世は不条理で神はいないと断言する映画がありました。珍しい話ではありません。変わっているのは「ちょっとでも幸せを感じることは、何でもやってくれ」と最後に観客に訴えることです。そこには背徳も含まれます。

永遠の幸福

やりたいようにやるという生き方で幸福になれると聞きますが、それは間違いです。その考え方は、虚しさや不安、苦悩を生むだけです。詩人のW.H.オーデンは、快楽の中に逃げ場を探す人々を観察し、「お化けの森に迷ってしまった、夜を怖がる子ども、決して幸せにも善良にもなれない」と書いています。