Category  |  神の心配り

悪い知らせに打ち勝つ

多くの人が「だれかわれわれに良い目を見せてくれないものか」と言っている、というダビデのことば(詩4:6)は、今日の私たちにありがちな悲観的な見方に通じているようです。新聞の一面やインターネット、テレビのニュースには、犯罪や事故、政治経済の混乱、著名人のスキャンダルなどが大きく取り上げられています。職場でも家でも、話題になるのは困ったことばかりです。これでは誰もが悲観的になってしまいます。もっとましなニュースが聞きたかったら、どこに行けばよいのでしょう。

神は、苦しみから解放してくださり(1節)、祈りを聞いてくださいます(3節)。ダビデは、神を仰ぎました。そして、状況が一時的に好転することを願うよりも、絶えることのない神の励ましに心を留めて、「主よ。どうか、あなたの御顔の光を、私たちの上に照らしてください」と祈りました(6節)。その結果は、「あなたは私の心に喜びを下さいました。それは穀物と新しいぶどう酒が豊かにあるときにもまさっています」(7節)という賛美です。

ダビデは王位に着く前も後も、生涯、敵に追い回されました。しかし、一日の終わりには「平安のうちに私は身を横たえ、すぐ、眠りにつきます。主よ。あなただけが、私を安らかに住まわせてくださいます」(8節)と言うことができました。

詩篇4篇が語る神の守りという真理を、1日の始めや終わりに思いめぐらすことは、ふさわしいことです。

空から見る目

車や飛行機、船舶を空から見ているように、位置を知らせて誘導するシステムがあります。これは、非常に高い技術です。例えば、多くの人に馴染みのあるGPSは、24から32の衛星が約2万キロメートルの高度を常に回っているからこそ機能します。正確な位置測定のためには、これらの衛星が絶えず一定のスピードと、高度を保たなければなりません。

眠らない神

1年で聖書を!
◆ エレミヤ書24-26
聖書のみことば 詩篇121
 
主はあなたの足をよろけさせず、―詩篇121:3

飛行機を安全に航行させるという点で、最大の難関は着陸です。上空から地面に近づくにつれ、航路は飛行機で込み合ってきます。気象状況も3万フィートの上空に比べてはるかに悪い場合があり、滑走路は他の航空機に占領されて空いていないかもしれません。ですから、すべてのパイロットは詳細を調整する航空管制官に頼って、事故を起こさず着陸しようとします。

しかし神は

1年で聖書を!
◆ イザヤ書16-18
聖書のみことば ローマ5:8-11
 
しかし私たちがまだ罪人であったとき、キリストが私たちのために死んでくださったことにより、神は私たちに対するご自身の愛を明らかにしておられます。―ローマ5:8

学生時代に通っていた教会のホワード牧師の礼拝説教の中に、「しかし神は…」という印象深いメッセージがあります。聖書の中にその類のみことばを見つけると、今でも教えられます。神は人間の生活の中に、神の義をもって介入されます。そのことを聖書は教え、私たちは励まされます。以下のみことばを味わいましょう。

お願いする前に

1年で聖書を!
◆ エズラ記5-7
聖書のみことば マタイ6:5-15
 
あなたがたの父なる神は、あなたがたがお願いする先に、あなたがたに必要なものを知っておられる―マタイ6:8

翻訳者として奉仕するRBCミニストリーズのスタッフは、自分の仕事の喜びをこう語りました。「私たちは原稿を誰よりも先に受け取ります。誰よりも先に神のみことばの教えを受けるのは、何とすばらしい祝福でしょう。」また、彼女は言います。「翻訳をしていると必ず、私が直面している課題に関する何かに出会います。」

私を信じなさい

1年で聖書を!
◆ Ⅱサムエル記22-24
聖書のみことば 詩篇121
 
あなたが水の中を過ぎるときも、わたしはあなたとともにおり、川を渡るときも、あなたは押し流されない。―イザヤ書43:2

幼い頃、叔父夫婦と一緒にミシガン湖に行きました。いとこたちは沖に出て泳いでいましたが、私は岸辺の近くで遊んでいました。すると、叔父のノームが「シンディーは泳げないのかい?」と質問したので、私は「そう。泳げないの」と答えました。すると彼は言いました。「心配しなくてもいいよ。

鳩の翼

1年で聖書を!
◆ 民数記28-30
聖書のみことば 詩篇55:4-22
 
ああ、私に鳩のように翼があったなら。そうしたら、飛び去って、休むものを。―詩篇55:6

ダビデは「ああ、私に鳩のように翼があったなら。そうしたら、飛び去って、休むものを」と、ため息をつきました(詩55:6)。私だったら、アイダホのソートゥース山脈に山小屋を建ててこもりたいとか、どこか景色の良い山の頂で一日中過ごしたいと思うでしょう。人生の重荷を背負ったとき、どこかに飛んで行って休みたいと、私も強く願います。

岩の中に隠れる

1年で聖書を!
◆ 出エジプト記38-40
聖書のみことば 詩篇18:30-36
 
主はわが巌、わがとりで、―詩篇18:2

オーガスタス・トプラディーという若い伝道師の物語があります。トプラディーは、イギリスの田舎を散歩していて突然の嵐に見舞われましたが、大きな岩のくぼみを見つけて逃げ込みました。そしてどしゃぶりの雨の中、嵐が過ぎ去るのを待ちながら、自分が逃げ込んだところと人生の嵐における神の助けについて思い巡らしました。

主に守られて

1年で聖書を!
◆ エレミヤ書1-2
◆ Ⅰテモテ3
聖書のみことば ヨハネ10:7-15
 
わたしは羊のためにわたしのいのちを捨てます。―ヨハネ10:15

ある日曜の朝、礼拝前の黙想のひとときに、奏楽者が初めて聴く美しい曲を演奏していました。私は、週報に記されていた讃美歌のページを広げて、歌詞を読みました。それは、「我が主、良き羊飼いにまもられて」という曲で、その歌詞は、詩篇23篇をもとに作られていました。「我が主、良き羊飼いにまもられて 私は全てに満ち足りる 緑の牧場に身を休め 静けき水際に導かれ 悩み疲れたたましいも 主の真に従ってよみがえる。」