韓国の平昌で開かれた冬季オリンピックで世界の人たちを最も感動させた光景のひとつは、スピードスケート女子500メートルの金メダリスト小平奈緒選手が、二位に終わった韓国のイ・サンファ(李相花)選手に駆け寄り、抱き合って健闘をたたえた姿ではないでしょうか。ふたりは最大のライバルであるだけでなく、尊敬し合う親友だといいます。また、小平選手の「金メダルをもらうのは名誉なことですが、どういう人生を生きていくかが大事になると思う」という発言は、真の競争者の徳や品性を私たちの心に刻みました。
どういう人生を生きていくかは、神がすべての人に問うておられることですが、この春、進学したり、就職したりという人生の節目を迎える人たちは特に、この大切なことを心に留め、新しい世界に踏み出してください。また、どういう人生を生きていくかは、その人が何に導かれ、誰を真の友とするかで決まることも、忘れないでください。
人生を導く英知は、聖書に詰まっています。そして、イエスは、あなたのためにご自分のいのちさえ惜しまない真の友です。みことばを学び、聖霊に導かれ、イエスと共に歩んで、人生を主の光で輝かせましょう。
私たちには、競争の準備ができているだろうか。日々激しくなっていく競争社会と向き合う準備ができているだろうか。競争の価値や利点、欠点、社会道徳的な問題点についてじっくりと考えるひとときを持ったことがあるだろうか。
競争状態は、焦点を明らかにする、つまり「目標」を生みだすことだ。そして、目標達成のためには、こんなにも必要だろうかと思われるほど努力する。
競争は放っておくと、まるで悪い薬のように、私たちの心身をむしばんでいき、秩序正しい生活のリズムを乱し、優先順位を狂わせてしまう。そして、自分の人生をコントロールできなくなってしまう。
競い合い、成功に至った者たちが手にした価値とは、単なる個人的な勝利の喜びをはるかに上回るものだ。素晴らしい競争をする者は、内面的、または外面的な障害を乗り越える方法を見つけねばならない。
時を越えて大切に守られる競争の原則の根源を調べていけば、その選手が宗教的であろうと、非宗教的であろうと、実用的で役に立つアドバイスを聖書の知恵から得ることができる。
勝敗だけにとらわれずに自分のベストを尽くすことが可能だ、ということをあなたの競い方で示せば、あなたはあなたのいる社会で大きな影響を与えることができる。
私たちは、神のご慈悲や恵みのお陰で、減ってゆく限りある資源の世の中に生きている。その知識こそが、勝ち負けに左右されない、私たちの自信なのだ。
私たちは、限りある資源を奪い合う競争社会に生きている。だから、日常生活や人生のあらゆる機会を通して、私たちの希望と自信のよりどころは、唯一の神であることを表わそう。