教会

教会:神の民は神のもの

マンスリートピック
知識 | 2022年9月のトピック

教会という言葉からは、物理的な建物をイメージするのが一般的です。一方聖書では、場所や建物よりも人やキリスト者の集まりというコンセプトが伝わってきます。実際、「教会」と訳されたギリシャ語の単語「エクレシア」は「集会」という意味で、新約聖書では、イエスを信じる者たちが特定の場所に集まる寄り合いを指す場合がほとんどです。

神と教会には特別な結びつきがあり、神は教会にご計画を持っておられます。このことは、教会を表現する言葉や比ゆに表れています。「しかし、あなたがたは選ばれた種族、王である祭司、聖なる国民、神のものとされた民です。それは、あなたがたを闇の中から、ご自分の驚くべき光の中に召してくださった方の栄誉を、あなたがたが告げ知らせるためです」(Ⅰペテロ2:9)。ペテロの言葉は、旧約聖書で神が契約の民について語られたことばを彷彿とさせます(出エジプト19:5-6参照)。さらに、キリストを信じる者は、あわれみをいただき、「愛する者たち」(11節)と呼ばれる人々の家族に迎えられるのです。

このことは、キリスト者同士の接し方にどう関わってくるのでしょう。神にとって尊い存在である者同士、お互いを大切にし、配慮し合う必要があります。ペテロは、他の新約聖書著者と同じく、「互いに」という表現によって互いとの関わり方を教えます。ペテロの手紙第一4章8-11節は、神の家族の一員として、「互いに熱心に愛し合い」(8節)、「不平を言わないで、互いにもてなし合い」(9節)、「賜物を用いて互いに仕え合」うことで、全てにおいて神が尊ばれるようにしなさいと促しています(10-11節)。

デイリーブレッド寄稿者Arthur Jackson

教会とは何か。私たちがその一員であることの意味は何なのか。今月は、キリストのからだである教会がどのように神に確立され、どう機能するのかに注目しました。このトピックは、9月181522日のエッセーでも取り上げています。