聖霊の導き
聖霊に関する教えは、キリスト信仰の中核をなす大切なものです。聖書は、三位一体の第三位格である聖霊が、毎日の生活の中で私たちを導いてくれると教えています。
ローマ人への手紙8章には、「御霊」という単語が繰り返し登場します。14節は、「神の御霊に導かれる人はみな、神の子どもです」と語ります。その直前には、イエスを信じる人が罪の性質である「肉」と闘うことが記されています(12-13節参照)。その闘いの中で御霊が助け導いてくださるのですが、それは目に見えず、みことばによって心の内に示されます(「御霊の剣」エペソ6:17参照)。
イエスを信じる人が肉との闘いに勝利して神に栄光を帰そうとするなら、神は必ず助けてくださいます。ローマ人への手紙8章15節には、神の家族に与えられた力と特別な身分について記されています。「あなたがたは、……奴隷の霊を受けたのではなく、子とする御霊を受けたのです。この御霊によって、私たちは『アバ、父』と叫びます」
御霊の導きは、優秀な人にだけ与えられる特権ではありません。神の子全員が受け継ぎます。御霊の導きの分かりやすい説明は、詩篇23篇に描かれた、愛情をもって羊を導く羊飼いの姿です。「主は……御名のゆえに 私を義の道に導かれます」(3節)。神の霊は、私たちを「義の道」つまり正しい道に導いてくださいます。私たちは、祈り、聖書を読んで神と交わる中で、神の導きに従い、神のペースで歩むことを学びます。そのようにして、私たちの光は輝き、主が栄光をお受けになるのです。
聖霊の導きに従うとはどういうことでしょうか。どうすれば御霊のペースで歩むことができるでしょう。
【このテーマは今月の以下のエッセーでも取り上げています。】
1日 電源
8日 たましいの自由
15日 日々力を頂いて
22日 御霊に満たされる