文化や人種の多様性

心からの歓迎

マンスリートピック
関係 | 2023年12月のトピック

南米ベネズエラのカラカスは、夜もむっとする暑さでした。パナデリー(現地のパン屋)、タコス、ガソリンの臭いが入り混じり、人と車でごった返す市街地を、友人と私は、夕食に招待してくれた男性の自宅に向かっていました。アパートに到着すると、ドアの向こうから男性がお日様のような笑顔で、腕を大きく広げてハグで迎えてくれました。

大きな木のダイニングテーブルに案内され、肉と米とバナナののった大皿のごちそうを彼の家族と一緒に楽しみました。友人はスペイン語を話せますが、私はできません。友人がたまに訳してくれる時以外は、楽しそうに話す皆を眺めているしかありませんでした。会話をほとんど理解できなかったのに、私は輪の外にいるようには感じませんでした。そこには包み込むような温かさがありました。歴史も違う見知らぬ土地で、言葉も通じない民族の人たちと過ごす。しかし、彼らが心から歓迎してくれたおかげで、私もそこにいていいのだと思えました。

イエスを信じているなら、私たちも日頃から率先して人を受け入れることが求められます。パウロは「キリストがあなたがたを受け入れてくださったように、あなたがたも互いに受け入れ合いなさい」(ローマ15:7)と言いました。互いを尊重し、誰に対しても広い心で同様に接する、というのが私たちの本来あるべき姿です。自分と異なる人たちに対しても、例外ではありません。パウロはユダヤ人と異邦人の対立を取り上げましたが、民族、所得、ジェンダー、その他どんな違いについても同じです。文化の違いは隔たりではなく、むしろイエスが私たちを受け入れてくださったように互いを受け入れる機会とできるのです。

デイリーブレッド寄稿者 Winn Collier

神のご計画のもと、世界には多種多様な人種や文化があります。イエスを信じる者として、人種も文化も異なる人々との相互理解を深め、関係を育むために何ができるでしょう。
【このテーマは今月の以下のエッセーでも取り上げています。】
1日 すべての人へ
8日 偏見と神の愛
15日 神の御前にみな、平等
22日 壁を壊して一つになる