中国のことわざ
中国のことわざは日常を取り扱った内容が多く、その背景に物語がある場合がほとんどです。「苗をひっぱって生育を助ける」ということわざは、宋の時代のせっかちな人の話が出所です。彼は米を植えたあと、その生育を心待ちにしていましたが、ふとあることを思いつきました。すべての稲を、少し上に引っ張るのです。この作業を一生懸命した後、水田を見渡すと、稲が伸びて「育った」ように見えました。彼は大喜びしましたが、その喜びは長つづきしませんでした。翌日、稲はしおれ始めました。根が地中に少ししか入っていなかったからです。
小さな場所の小さな事
自分は狭い場所で小さな奉仕しかしていない、と思っている人たちに出会うことがよくあります。彼らは孤独で元気がなく、自分のしていることは、あっても無くても同じだと感じています。彼らの話を聞くと、C.S.ルイスの著書「沈黙の惑星を離れて」に登場する天使のことを思います。彼は言いました。「私たちの仲間には大きさや数の話をしてはいけないという決まりがあるんだ…くだらないことに敬意を表し、本当に素晴らしいものを見過ごしてしまうことがないようにね。」