苺だらけ
私たち夫婦は最近、新しい家に引っ越したのですが、近所に住む男性が大きな箱一杯の苺を家の前の歩道に置いていきました。箱には「近所の方々にお裾分けします」というメモがありました。ところが、その箱を子どもたちがどの大人よりも早く見つけたため、男性の善意が騒動の種になりました。子どもたちは、私たちの白い家に苺投げをして楽しんだのです。そして、私たちが帰宅すると、塀の陰に隠れて私たちの様子を見ていました。「犯行現場に戻って来た犯人たち」は、その状態に私たちがどう反応するか、興味津々でした。私たちは、自分たちだけでぐちゃぐちゃの苺を片づけ、壁のシミをふき取ることもできましたが、子どもたちと話をし、いっしょに後片付けをすることが後々のために大切だと思って、そのようにしました。
大いなるカムバック
◆ エズラ記3-5
◆ ヨハネ20
私たちは、どん底まで落ちてから奇跡のカムバックを果たすという物語が大好きです。その一例が、フォード・モーター・カンパニーです。1940年代、当時の経営トップが近代化に消極的だったため、フォードは倒産寸前になりました。実際、アメリカ政府は、フォードの倒産が第二次世界大戦下の国民の戦意喪失につながることを恐れ、この会社を国営化しようとさえ考えたほどでした。しかし、ヘンリー・フォード二世が兵役を終えて経営者になると業績は回復し、フォード・モーター・カンパニーは世界最大の企業のひとつになりました。
失敗者
◆ ヨシュア記19-21
◆ ルカ2:25-52
彼らが陸地に上がったとき、そこに炭火とその上に載せた魚と、パンがあるのを見た。―ヨハネ21:9
ハンバーグ、ソーセージ、厚切り肉など、妻の指示に従ってバーベキューをするのが、私の役目です。私は一流のバーベキュー・シェフではありませんが、一度嗅いだら忘れられない、あの炭火焼きの匂いが大好きです。というわけで、「炭火」がおこしてあるというヨハネの福音書21章9節の場面には自然と目が留まります。なぜヨハネは、イエスがご自分を裏切ったペテロに再起を促された話を、このように事細かく書き記したのでしょう。