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聖なる方向転換

自分のこだわりを貫こうとするほうなので、決められたスケジュールに何かが割り込んでくると、私の心中は穏やかではありません。それ以上に困るのは、人生の進路が大きく転換させられることです。それは時として痛みや不安をもたらします。しかし、神は、「わたしの思いは、あなたがたの思いと異なり、わたしの道は、あなたがたの道と異なる」と言われます(イザ55:8)。こうおっしゃる神は、私たちには転換が必要であり、もし、自分の考えに固執し続けるなら、より良い人生を送ることができないことをご存知です。

ヨセフについて考えてみましょう。神はヨセフをエジプトに送られました。神の選びの民を飢饉から救うためです。モーセはどうでしょう。彼は、パロの家の華やかな生活から方向転換させられ、荒野で神と出会いました。神の民を約束の地へ導く準備をするためです。

ヨセフとマリヤはどうでしょう。このふたりは、この世で一番重大な方向転換を天使によって告げられました。マリヤの産む赤子は、「ご自分の民をその罪から救ってくださる方」だというのです(マタ1:21)。ヨセフは、自分の存在の目的が自分の思いをはるかに超えた大きいものであることを信じて、この大転換を受け入れました。そして、命じられたとおり「その子どもの名をイエスとつけ」ました(25節)。後に続くのは、素晴らしい歴史の真実です。

自分の思い以上に大きな神のご計画を信頼することは、私たちにもできます。神のご計画は、私たちの思いをはるかに超えた良い働きを、私たちの人生に刻んでくださるからです。

ルツの選択

聖書の時代、夫を亡くした女性は貧しい暮らしを強いられました。ルツと姑のナオミも例外ではありません。しかし、神はご自分の大きなご計画にルツを組み入れながら、ふたりの生活を守るように計らわれました。

開かれた門

1年で聖書を!
◆ Ⅱ列王記18-20
聖書のみことば Ⅰコリント16:1-12
 
働きのための広い門が私のために開かれており、―Ⅰコリント16:9

デンマークの哲学者セーレン・キルケゴール(1813年~1855年)は、「願いがかなうとしても、富や権力は望まない。ただ、いつまでも情熱的に可能性を見つめる若い目が欲しい」と書いています。

母鳥の泥まみれの望み

1年で聖書を!
◆ Ⅱ列王記11-14
聖書のみことば ヤコブ1:2-4
 
患難が忍耐を生み出し、忍耐が練られた品性を生み出し、練られた品性が希望を生み出す―ローマ5:3-4

玄関先のポーチに屋根をかけたとき、いつか鳥がそこに巣を作るだろうと予想していました。そこで夫は、隅の柱の上部に傾斜をつけました。しばらくすると、コマドリが新しい家を作ろうと悪戦苦闘しています。それを目撃して、わが意を得たりと微笑みました。

愚か者

1年で聖書を!
◆ Ⅰサムエル記8-10
聖書のみことば ルカ12:16-21
 
愚か者は心の中で、「神はいない」と言っている。―詩篇14:1

イエスは優しいお方ですから(マタ19:13-15)、誰かを愚か者と軽蔑するのは、そのお人柄と矛盾しています。しかし、パリサイ人たちについて語るとき、イエスはこのような言葉を使われました(マタ23:17-19、ルカ11:39-40)。

私の計画ではなく、神のご計画を

1年で聖書を!
◆ レビ記17-19
聖書のみことば Ⅰサムエル記4:1-11
 
私は主に申し上げよう。「わが避け所、わがとりで、私の信頼するわが神」と。―詩篇91:2

契約の箱(天幕の中に置かれ、神の御座を象徴するもの)をめぐっては、誰も彼もが勘違いをしていました。イスラエルはペリシテ人との戦いに敗れると、「契約の箱をわれわれのところに持ってこよう。そうすれば、それが…われわれを敵の手から救おう」と言って、シロヘ使いをやりました。

永遠には続かない

1年で聖書を!
◆ 詩篇79-80
◆ ローマ11:1-18
聖書のみことば 黙示録21:1-5

 
もはや死もなく、悲しみ、叫び、苦しみもない。なぜなら、以前のものが、もはや過ぎ去ったからである。―黙示録21:4

子どもの頃、小さなこぶや擦り傷を作って泣き叫ぶと、父はよく「痛みがなくなったときのことを考えてごらん。とても良い気分になるよ」と言ったものでした。しかし当時は、何の助けにもなりませんでした。私の頭の中にあるのは、ただ「痛い」ということだけです。私にできるのは、大声で泣きわめき、止めどなく涙を流すことだけでした。