Tag  |  苦難

希望をもたらす贈り物

巨大台風が、2013年にフィリピンのタクロバンを襲い、推定で1万人が亡くなりました。そして生存者の多くは、家や仕事を失いました。物資も乏しく、3か月が経っても復旧はままならない状況でした。そのような時、またも暴風雨がやってきましたが、その中で赤ちゃんが生まれました。悪天候は台風の辛い記憶を呼び起こしましたが、近所の人たちは協力し合って助産師を探し、母親と赤ん坊を診療所に連れていきました。その赤ちゃんは回復してすくすく育ち、住民の苦難の中で希望のシンボルとなりました。

長丁場に備えて

米国で2006年に千人以上の成人を対象に行われた調査によると、ほとんどの人が17分以上行列に並ぶことに耐えられず、9分以上の電話の保留にも耐えられないそうです。

私たちは大切?

詩篇の筆者は、神の造られた天を見ながら、「人とは、何者なのでしょう。あなたがこれを心に留められるとは」と記しています(詩8:3-4)。これは、旧約聖書に渦巻く問いかけです。モーセは、神があなたのことを心にかけておられると何度も民を説得しました。それでも、エジブトで奴隷として酷使されていたイスラエルの民は、その言葉を信じることができませんでした。「伝道者の書」の筆者は、冷めた目で問いかけます「…人に何になろう」(伝2:22)。

必要なお方

1年で聖書を!
◆ エゼキエル書37-39
聖書のみことば Ⅱコリント1:1-7
 
私たちの主イエス・キリストの父なる神、慈愛の父、すべての慰めの神がほめたたえられますように。―Ⅱコリント1:3

胸が痛む話はつきません。友人の娘は、自分の夫と子どもたちを捨てて、家出したそうです。先日は、自動車事故で10代の息子を亡くした父親たちが集まる被害者の会に出かけました。私たちの教会の大黒柱だった人は、退職してから次々に病に襲われています。あなたの身近にも、そういう人がいますか。もしかしたら、あなた自身が、そのひとりかもしれません。

痛みと苦しみが信仰を揺るがし、ささやかな喜びさえ奪っていくとき、私たちは、どこに助けを求めれば良いのでしょう。コリント人への手紙第二1章3節は、そのことを教えています。このみことばは、大いなる助けであり、希望と可能性に満ちています。

このみことばが示すものを吟味してください。使徒パウロは、2段階で神をほめたたえています。(パウロの抱えていた多くの苦難や問題は、私たちの比ではありませんでした。)まずひとつめに、パウロは、純粋に神を賛美しています。神は、単に私たちの神であられるだけでなく、主イエスの神であり、御父です。どれほど大きな愛と力のあるお方であるか、考えてください。

そして次に、さらに素晴らしいメーセージは、天の御父が慈愛の父であることです。御父は、とこしえの慈悲を私たちに注いでくださいます。さらに、御父はすべての慰めの神です。

同情や慰めが必要ですか。神のもとに行きましょう。神は、尽きない恵みをあなたの上に豊かに注いでくださいます。苦難のときに必要なお方は、この主なる神です。

(Dave Branon)

神の慰めのささやきは、試練のざわめきを静めてくれる。

神をのぞいて希望なし

1年で聖書を!
◆ ヨブ記14-16
◆ 使徒9:22-43
聖書のみことば ローマ5:1-5

もしまだ見ていないものを望んでいるのなら、私たちは、忍耐をもって熱心に待ちます。―ローマ8:25

スコットランドの将校、アーネスト・ゴードンは、第二次世界大戦中にタイ・ビルマ国境にあるクワイ河収容所にいたときの体験を著書に書いています。彼はマラリア、ジフテリア、チフス、脚気、赤痢、熱帯性潰瘍などに次々と侵されました。また、厳しい労働と食料不足のために、身長が2メートル近くある堂々とした体型でしたが、あっという間に体重が45キロ以下になってしまいました。

思いがけない恵み

1年で聖書を!
◆ エステル記3-5
◆ 使徒5:22-42
聖書のみことば ルツ記2:11-23

あなたを愛し、七人の息子にもまさるあなたの嫁が、―ルツ記4:15

ナオミの一家はユダの地を襲った飢饉から逃れ、モアブへ移り住みました。ふたりの息子は、そこでモアブ人女性と結婚しました。オルパとルツです。しかしその後、ナオミの夫と息子たちは死んでしまいました。当時、女性の生活は男性に依存していたので、3人の夫人たちは苦境に立たされました。ナオミとルツは、理想とは程遠い状況に陥りました。

自然の驚異

1年で聖書を!
◆ 箴言25-26
◆ Ⅱコリント9
聖書のみことば ヨブ記36:26-33

 
私はあなたのうわさを耳で聞いていました。しかし、今、この目であなたを見ました。―ヨブ記42:5

森や湖に囲まれた故郷の自然は、私の心を捉えて離しません。しかし最近、カリフォルニア州の海沿いを旅したとき、鼻息荒いゾウアザラシや吠えるアシカ、また静かにそびえ立つレッドウッドの林を見て興奮しました。また、編隊を組んで飛ぶペリカンの群れや、潮を吹いて沖を回遊するクジラの姿に感動しました。しかしこれらは、様々な生物が複雑で繊細なバランスを構成する大自然のほんの一部にすぎません。その上、聖書によるなら、大自然の多様性には、純朴な驚きを誘う以上に重要な役割があるといいます。