たくさんのアドバイザー
トマス・ア・ケンピスは15世紀の神学者ですが、次のように語りました。「全てについて完全な知識を持つ賢者がいるだろうか。自分の意見に頼りすぎず、他人の意見に常に耳を傾けるよう心がけよ。君の意見は良いかもしれない。しかし、神を愛するが故に、自分のではなく相手の意見を採用するなら、より大きな益を得ることができる」と言いました。人生の計画を立てる時、信頼できる人にアドバイスを求めることがいかに重要であるか、トマスは心得ていました。
計画以上に良い
ハプニングは常に起こります。実際、1日が予定通りに運ぶことはまれで、どうしようもないことが起こって、ものごとが計画どおりに運ばないということが度々あります。病気になったり、交通事情、機器の故障、人間関係、関係者の無礼や怠慢、適切な能力が備わっていないなどのために、予定どおりにことが進まないのです。
あなたを呼んでおられる
手荷物検査を終えて、搭乗ゲートに向かって歩いていたときでした。名前が呼ばれるのを聞いたのです。「お客さまのお呼び出しをいたします。アン・セタス様、アン・セタス様。」セタスはよくある苗字ではないので、私のことだと思いました。航空会社の人に言われたとおり、赤い電話の受話器を取り、名前を告げ、なぜ呼び出されたのか尋ねました。しかしオペレーターは「あなたを呼び出してはいません」と言います。私は、「あれは確かに私の名前でした」と言いましたが、彼は「呼び出していない」の一点張りです。なぜ、私の名が呼び出されたのか、結局分からずじまいでした。
はるか昔、サムエルという名の少年は、自分の名前が呼ばれているのを聞きました(Ⅰサム3:4)。聖書によると、「サムエルはまだ、主を知らず、主のことばもまだ、彼に示されてい」ませんでした(7節)。そこで、神殿の祭司エリは、サムエルを助けなければなりませんでした。サムエルは、誰が呼んでおられるのかを理解しなくてはならなかったからです。そういうことがあって、神はサムエルの人生に対するご計画を明らかにされました。
神は私たちの人生にもご計画をお持ちで、「すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます」(マタ11:28)と、私たちの心に語りかけておられます。これが、神の呼びかけです。主の救い、安息、そして平安を受け取りなさいと、呼びかけておられます。
救い主は、私のもとに来なさいと、私たちを呼んでおられます。
予定外の出来事に感謝
◆ 創世記27-29
あなたの生活が私のようだったら、毎日は計画に基づいて動いているでしょう。私のスケジュール帳には人と会う約束や会議の予定、その他の「やることリスト」が記されています。ですから、予定にないことが割り込んでくると、決められたスケジュールは大幅な変更を余儀なくされ、とても煩わしいのです。しかし反面、実りをもたらすこともあります。
未来に向き合う
◆ 創世記12-15
古い資料の中から、タイム誌の1992年特別号が出てきました。タイトルは「2000年の向こう側―新世紀はどうなる」です。20年前に予測した「今」についての記事は、大変面白いものでした。一般的な事柄では当たっているものもありましたが、私たちの生活を劇的に変えてしまった出来事や技術革新に関しては、誰も予測していませんでした。「想定外は起こることなので未来は予測できない、というのが予測の原則だ」という見解が記されていましたが、もっともなことだと思いました。