どこに いるのか
両親の車が帰って来た音を聞いて、高校生の息子たちはうろたえました。家中が荒れ放題になっていることを、どう言い訳すればよいのでしょう。前日の朝、父から、騒ぐのが好きな友だちを家に入れてはいけない、悪さをしてはいけないとはっきり言われていました。しかし、その友だちがやって来ると、父の言いつけに背いて彼らを家に上げてしまいました。そんなこんなで、家の中は散らかってぐちゃぐちゃ、少年たちはほろ酔い気分でだらしなくしていました。彼らは、怖くなって隠れました。
垣間見る者から探求者へ
娘のキャサリンが、まだ小さくて、歩いたり這ったりできなかったときのことです。あっちに行ってとか、放っておいてと主張するとき、彼女には独特の方法がありました。それは、目を閉じることです。自分が見えないなら、相手からも自分は見えないという理論らしく、車のチャイルドシートに座らされていて初対面の人に話しかけられたときや、ベビーチェアに座らされていて嫌いな食べ物が出されたとき、また、「もう寝なさい」と言われたときなどは、そんなことをしていました。