いなくなった羊を見つけましたから、いっしょに喜んでください―ルカ15：6

大学生の頃、ロッキー山脈国立公園でトレッキング・ガイドのアルバイトをしていました。ある時、小柄で動作のゆっくりした少年が、トレッキングのグループの中にいました。彼は、みんなに遅れながら歩いていましたが、途中の別れ道で違う方に行ってしまったようで、キャンプ場に到着したときは、姿が見えなくなっていました。私は大急ぎで捜しに行きました。

暗くなる直前、私は、小さな湖のそばで、ぽつんと不安気に座っている少年を見つけました。私は喜びのあまり駆け寄って彼をギュッと抱きしめ、そして自分の背におぶって、キャンプ場まで帰っていきました。

　
スコットランド人の作家、ジョージ・マクドナルドの物語には、ひとりで森の中をさまよっている子どもを見つけた若い女性が登場します。彼女はその子を抱きしめると、父親のいる自分の家に連れて帰りました。これは、忘れることのできない体験でした。彼女は「迷っている子どもたちを見つけて、ご自分の父である天の御父のもとへ連れて行くためにこの世に来られた、イエス・キリストの気持ちが分かった」と語っています。

イエスは「人の子は、失われた人を捜して救うために来たのです」（ルカ19：10）と言われました。迷っている子どもたちを見つけ、天の御父のもとに連れて行かれるイエスの気持ちを、どうかわかってください。

どれだけ遠くへ行ってしまっても、どれほど迷っていたとしても、主はあなたを捜し出して救ってくださいます。
（David Roper）

救われるためには、迷っていたことを認めなければならない。